「各分野の最高責任者に向けて」
本来、行われるべきことを、再び検討してもらうために
今回の事件の「決着」は決して本当の「解決」ではありません。
無実の少年が犯人とされたまま、依然として自由を奪われたままです。
この責任は一体 誰がとるのか。それは“誰かひとり”のものではありません。関わった全ての者たち、大人たち、なのです。しかし、それを束ね、動かす人々には、それを明確に意識してほしい。責任逃れや責任放棄、事件の隠蔽といったものは、もう終わりにしなければならないのです。その歪みの集積が少年に背負わされたと言っても過言ではないのです。
以下の文面を内容証明郵便の形で送付しました。(パンフレットも別送しました)それぞれの人たちの「心」に、何かしらの動きが生まれることを期待して。
前略
この手紙は、それぞれの分野の、それぞれの立場のなかで、最終的に責任を担う方々へ宛てたものです。
私たちは「神戸・須磨事件の真実を求める市民フォーラム」と申します。三年前の事件とその“決着のし方”に疑問を持ち、事実を検討・検証したうえで、「少年の無実」という結論に達し、その事実を多くの人に知ってもらうために活動を始めました。名もなき市民の集まりですが、少年が解放されることを目指して力を尽くしたいと願う者たちです。たとえ法的に解決・決着がついたとしても、人間としての決着はついていません。この、法も真実もないがしろにした決着が、本当の解決だと言えるのでしょうか。
事件の解決に至るまで、何がどう行われたのか。本当に少年が犯人なのか。どうぞ再検討してください。あなた方は、それを指示する力をお持ちです。そしてそれと同時に、そうすべき責任がおありのはずです。別送のパンフレットを御一読のうえ、ご考慮くださいますよう。御自身の責任を果たすために。
いずれ事実は明らかになります。その時になって、自分は何も知らなかった、何も聞かされてはいなかった、という話にはもうできません。なぜなら、この手紙とパンフレットがあなた方のところに届けられたのですから。与えられている権限や力・能力を、真実の追求のために使って頂きたい。事実や真実の隠蔽に力を使う者が多い今だからこそ、本来のあり方を示して頂きたいのです。
事実・真実は人々の求めるところです。ぜひそれを、あなた方の力と責任において、もたらして頂きたい。私たちはそれを願いつつも、自分たちにできる精一杯のことを、大人の責任においてやっていくつもりです。
多くの少年犯罪のきっかけとされているこの事件の真相(少年の無実)が明らかになれば、必ず、青少年をはじめとして、国民全体の心に影響が及ぶことと信じます。その希望の鍵をあなた方はお持ちだということも合わせて御理解ください。
最高責任者としての職務を全うしてくださるよう、重ねてお願い致します。
草々
2000年11月21日
神戸・須磨事件の真実を求める市民フォーラム
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