[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

LIFE IS A SNAP !!

Geoff Muldaur JAPAN TOUR 2001
2.21 吉祥寺 スターパインズ・カフェ(公演中止)
3.5 下北沢 ラ・カーニャ(振替公演)

2月21日、夜。
空はまるで沖縄や東南アジアの方で見るような、深い藍色。
空気は、まだ冷たいのに、それが、なんだか早すぎる夏の雰囲気をかもしていた。

6:30開場。客入れのBGMには「ショージョージ」や大滝詠一の「恋はメレンゲ」を
怪しいイントネーションの英語で唄う女声ヴォーカルものや
(ちゃんと聴いたことは無いのだけれど、‘ぺティー・ブーカ’みたいなイメージ)
それに、コシミハルがかかる。

開演の7:30を少し過ぎた頃に、オープニング・アクトの、ノアルイズ・マーロン・タイツが
現れる。5曲演奏。緊張感の漂う固い演奏だった。

8時過ぎぐらいに、主催のトムス・キャビンの方の呼びこみで、ジェフ・マルダー登場。
ウッドベースのBobbyと「Down Town Blues」「Kitchen Door Blues」などを演奏するが、
4曲目の演奏途中で、「疲れたから、座って弾くよ」と言い、
5曲目を演奏している途中で、苦しそうに体をよじらせながら「ちょっと休みたい」
といって、演奏を中座し、そのまま公演が中止になった。

会場の入り口のすぐ傍での関係者らしき人の話を聴いたところによると、なんでも風邪を引いたらしく、
これから病院に行くとのこと。後日主催者から届いたメールによるとインフルエンザで
胃の調子を悪くしたらしい。

☆☆☆

 

3月5日。振り替え公演は、スターパインズカフェより、いくぶん小さな、ラ・カーニャに
会場を変更しておこなわれることになった。7時会場。振替公演で、しかも平日の8時はじまり、
ということだったが、店の中は満員の人いきれで、かなり暑かった。

8時少し過ぎから、演奏がはじまった。最初から、ジェフは妙にゴキゲンな感じだったが、
演奏は少々不安定な印象があった。しかし、脇に置いたカップに入った芋焼酎を舐めつつ、
会場のボルテージをあげていく、スリー・フィンガー・ピッキングの妙味!!

会場が小さくなったことが幸いして、至近距離で、その指づかいや、顔の表情がよく見える。
曲によっては、おどけてみせたり、ジョークを交えたり。朗々と声を張ってうたうと、高音が
反響して耳に少しきつかった。ウッドベースのBobbyはもたりぎみだったが、それほど
気にならなかった。曲によっては、ヨーデル風のファルセットがちょっときつそうで、
声が出切っていなかったけど、それはまあ、良いのだ。
ギターをほんとうに楽しそうに弾く、ジェフを見ているだけで、なんだか嬉しくなった。
バンジョーをつかった曲が一曲あり、アンコールでは、ピアノでのブルーズ弾き語りもあった。

印象的だった曲は何と言っても「Trouble soon be over」だ。じんときた。
他にも「Down Town Blues」「Kitchen Door Blues」「My Teers Came Rollin' Down」
など良い曲が沢山披露された。
出目はボビー・チャールズで有名な「See You Later Aligator」…。
なんだか明るくも切ないのだ。ブルーズ。

前日の4日に、細野晴臣の「UNITED ARROWS daisyworld」(J-WAVE)にジェフ・マルダー
がゲスト出演し、新譜「password」のタイトルについて「アメリカのルーツ・ミュージックへの
手掛かり、入り口のようなものになるように、との思いを込めて名づけた」と語っていた。

この時期に「password」というアルバムに出会い、ライブに足を運んだのも、なにかの
縁のような気がするし、このライブを体験して、ブルーズをちょっと探ってみたい、と思った。
底無しの深い穴をちょっと覗いてみようかな…。
YMOからはじまった、ぼくの音楽道中もなかなか面白いところへやってきたものだ。

ウツボカズラ Mar.8,2001


関連リンク

Geoff Muldaur Web Siteディスコグラフィー、インタヴュー、プロデュース作品紹介、フォトギャラリーあり。

Tom's Cabin Production今回の日本公演のプロモーター。
公演会場で配布されたジェフのメッセージ‘人生はスナップさ’を掲載’、ツアー速報と題されたフォトギャラリーなど