デジタル音楽のすべて。最高音質はどれか。 WAVとMP3だけが世界標準。
市販の音楽メディアは,音楽CD,音楽DVD(DVDミュージック),DVDオーディオ,スーパーオーディオCDの4つがある。スーパーオーディオCD以外はリニアPCM(LPCM)形式で記録されていて,パソコンにリッピングするとWAV形式になる。DVDオーディオと音楽DVD(DVDミュージック)とは混同しないでほしい。
リニアPCM(LPCM)形式は実際に演奏されているアナログの音を無理矢理にメモリに適したデジタルに変換するので2つの問題が生じる。
1つは,アナログ・デジタル変換されているので,波形の大きさが量子化数になることである。例えば,67.89が67になってしまう。量子化数の分解能をビット数といい,16bit(ビット)なら2の16乗の65,536まで表現できる。ビット数が大きいほど階段状の波形が滑らかになるのである。
もう1つは,アナログ・デジタル変換されているので,音の波形が連続して記録できなく時間がとびとびで記録されるのである。マイク入力の記録の頻度つまりアナログ・デジタル変換の回数(マイクの音を取込む回数,サンプル周波数という)が高いほど階段状の波形が滑らかになるのである。
サンプル周波数の半分が周波数特性の上限となり,理論的にこれ以上の高音は消えてしまう。つまり,サンプル周波数が高いほど高音が記録できるのである。
音楽DVD(DVDミュージック)は,DVDビデオの音声ストリームがリニアPCM(LPCM)になったものであり,48kHz(キロヘルツ),16bit(ビット)である。音楽CDは44.1kHz,16bit,DVDオーディオは192kHz,24bitである。
いい音の順に,DVDオーディオ>音楽DVD(DVDミュージック) = DVDビデオのLPCM>音楽CDとなる。
ちなみに,テープに記録するDAT(ダット)はDVDビデオのLPCMと同じ規格である。
さて,スーパーオーディオCDはリニアLPCM(LPCM)とはまったく違っていてアナログ・デジタル変換していないのである。2822.4kHz(キロヘルツ)のパルスを1bit(ビット)サンプリングしていて,このパルスの濃淡(多い少ない)で音の波形を表現していて,その濃淡の表現はアナログに近いといえる。周波数特性の上限は100kHzでありサンプル周波数換算で200kHzとなりDVDオーディオとほぼ同じである。
今のところタイトル数は,スーパーオーディオCDがDVDオーディオより多いのですが,スーパーオーディオCDはデジタルに変換できないので,パソコンにリッピングできなくデジタル音楽とは言えない。
音楽CD,音楽DVD(DVDミュージック),DVDオーディオのリニアPCM(LPCM)をパソコンにリッピングするとWAVファイルになるが容量が大きくなるので,ロスレス圧縮を大いに利用してほしい。ロスレス圧縮方式はウィンドウズメディアプレーヤーとiTuneなどにある。ロスレス圧縮は元のリニアPCM(LPCM)に完全に戻せるのである。ファイルサイズは3分の1くらいになるので保存に便利である。
一方,ロス圧縮の代表はMP3(エムピースリー)である。これはすべてのメモリプレーヤーで再生することができる。音楽ファイルの圧縮の規格はたくさん有り,その中でMP3は唯一の世界規格なのである。難しく言うと「MPEG-1 Audio Layer-3」(エムペグワン・オーディオ・レイヤスリー)である。因みにMP2(エムピーツー)は動画MPEG-1,MPEG-2(エムペグツー)の音声ストリームであり単独で使われることはない。
ロス圧縮はLPCMまたはロスレス圧縮より理論的に音質が悪くなるのは確かだが,携帯メモリプレーヤーならビットレートは128kbps(キロビット毎秒)くらいで十分である。高級オーディオでも192kbps以上あればLPCMと区別がつかなくなってしまう。
CD,DVD,パソコン,iPod,メモリウォークマン,携帯電話などすべてのメモリプレーヤーに保存できるのはMP3だけである。マイクロソフト,アップル,ソニーなどから独自規格のロス圧縮の音楽ファイルがでているが編集ソフトがないばかりでなく,すべての機種で再生することはできないのである。
トップページに戻る
|