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トップページに戻る Update 2003-11-01

MPEG-1,MPEG-2,MPEG-4,DVDビデオの比較と
どれで保存しておくのがよいか

 動画の規格は数え切れないほど多いが国際標準と言われるものはMPEG(エムペグ)くらいしかない。MPEG(Moving Picture Expert Group)は国際標準をつくっているISO/IECの「動画の専門家集団」がつくった規格である。1,2,4の順に規格がつくられた。逆に4,2,1の順で画質が良い。MPEG-3というものはないので音楽でよく使われるMP3(エムピー・スリー)のことをMPEG-3(エムペグ・スリー)と言わないように(笑)。

 MPEG-4は最新の規格で同じビットレートならMPEG-2より画質が良いが,元々インターネットに流す(ストリーム配信など)ためにつくられたもので1Mbps(メガビット毎秒)程度より低いビットレートで使われることが多い。MPEG-4は圧縮率が高いのでデコードに時間がかかる。MPEG-4をDVDビデオ(MPEG-2)なみのビットレートで使うとデコーダの速度が間に合わずコマ落ち再生になってしまうのが現状である。MPEG-4は未だに規格が安定せず,DivX(ディヴィックス),WMV(Windows Media Video,ウィンドゥズ・メディア・ビデオ),QuickTime(mov)などの派生種の方が有名である。MPEG-4はホームページで低ビットレートの動画を小さな画面で流したいとき(ストリーム配信)またはダウンロードサイトに使いたい。

 MPEG-1は元々ビデオCD(Video-CD,VCDと略す)のためにつくられた。VCD規格では映像1150kbps+音声224kbps=1374kbps(キロビット毎秒)=1.374Mbps(メガビット毎秒)のビットレートでありファイルサイズは約10MB/min(メガバイト毎分)となり700MBCD(シーディー,コンパクトディスク)に80分の動画が入る。画質はVHSテープより若干劣る程度である。一時すたれたが据置型DVDビデオプレーヤーでも再生できCD-Rが安いこともあって人気が復活してきたそうである。MPEG-1はVHSテープなみの画質の動画を安価なCDで配布したいときに使いたい。

 画質をビットレートで表すと,VHSテープは1.5Mbps(メガビット毎秒),S-VHSテープは3Mbps相当であると言われる。それに対してDVDビデオは典型的(標準ではない)には6Mbps程度であり映画によく使われる。ビットレートを15Mbps程度以上に上げるとHDTV(デジタルハイビジョン)にも使えるということである。

 MPEG-2はDVDビデオ,BSデジタル放送,CSデジタル放送などに使われている。本来MPEG-2は固定ビットレート(CBR)であるがDVDビデオ用は可変ビットレート(VBR)が多い。MPEG-2ファイルにはCBR,VBRに関わらず,DVDビデオ用とそうでないものの2種類ある。MPEG-2からDVDビデオをつくるときDVDビデオ用MPEG-2はそのまま使われ,そうでないものはDVDビデオ用に再エンコードされてしまう。このとき少なからず画質が落ちてしまう。

 最も画質を損なわない保存方法は,DVDディスクからリッピングしたDVDビデオはDVDビデオのまま,TV(テレビ)チューナー,VHSテープビデオデッキ,8ミリビデオカメラ,デジタルビデオ(DV)カメラでキャプチャしたMPEG-2はDVDビデオ用MPEG-2に変換して保存するのがよい。さらにDVDビデオとMPEG-2を相互変換するときは再エンコードしない方法とツールを選択しよう。これらのファイルには加工・編集のツールも多く揃っている。

 筆者はTVチューナーキャプチャボードとハードウェアMPEGエンコーダを使っているが,できたMPEG-2ファイルが残念ながらDVDビデオ用ではない。そこでしかたなく8〜12Mbpsの固定ビットレート(CBR)でキャプチャして,高画質のソフトウェアMPEG-2エンコーダで平均6Mbpsの可変ビットレート(VBR)のDVD用MPEG-2に再エンコードしたものを保存用としている。MPEG-2対応のオーサリング・ライティングソフトでもDVD書き込み時にDVD用に再エンコードしてくれるがとても画質が満足できないので予めDVD用MPEG-2に再エンコードしておきオーサリング・ライティングソフトで再エンコードしないようにしている。

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