あらゆる動画を徹底的に比較する どれをどこで使うか どれをどこで保存するか
あたりまえの話だが,ビットレートが高い方が画質が良い。無圧縮AVI,DV-AVI,MPEGの順である。MPEGは,ビットレートが同じであれば,MPEG-4,MPEG-2,MPEG-1の順で画質が良い。DivX,Windows Media Video(WMV),QuickTime(mov)はMPEG-4の派生種であるから画質はMPEG-2よりいいはずである。
無圧縮AVIはオリジナルに完全に忠実であり,何回も加工,編集してもまったく劣化がないのでプロが使う。ファイルサイズが1800MB/分(メガバイト毎分)にもなるので,パソコンでは加工の一過程として使うだけで,ハードディスク(HDD),DVD,CDにはとても保存しておけない。
DV-AVIはデジタルビデオ(DV)カメラからIEEE1394(i-Link)を通してパソコンにキャプチャしたときにできる。ファイルサイズは200MB/分(メガバイト毎分)もあり,DVDに20分位,HDDに数時間位しか保存できないので,やはり加工の一過程にしか使えない。DV-AVIは逆変換でDVテープに保存できる。
AVI(Audio Video Interleaving)は音声・音楽のWAVとともにWindows標準形式であり十種類ほどあり無圧縮AVI,DV-AVI,MPEG-4-AVI,DivX-AVI,WMV-AVIなどがある。その他のもの(AviUtlやTMPGEncのメニューにある)はあまり使われてない。加工,編集ツールが豊富に揃っていてとても扱いやすい。このホームページでもAVIのツールはたくさん紹介されている。
WMVは音声・音楽のWindows Media Audio(WMA)とともにWindows Media標準形式であり,加工,編集ツールはなくMicroSoft社から変換ツールが提供されているだけである。QuickTimeも事情は同じでMac標準である。asfはWindows Mediaの旧標準でありこれからは使われないだろう。
WMVとAVIは誰のパソコンでもWindows Mediaプレーヤーで見れる。
MPEGはISO(国際標準規格)形式であり,音声・音楽のmp2,mp3も有名である。
MPEG-1はビデオCDにするのがよい。ビットレート1150kbps(キロビット毎秒)でMPEG-1はデータとしてCDに70分しか入らないのにビデオCDにすると80分入るという不思議のなことがおこる。変換ツールがよければ画質はVHSテープ並でCD-RはVHSテープより安いし場所もとらず据置型DVDビデオプレーヤーで再生できる。VHSテープの代わりとして気軽に使えばよい。
MPEG-2はDVDビデオ,BSデジタル放送,CSデジタル放送などに使われている。テレビチューナー,VHSビデオテープレコーダ(VTR),8ミリビデオカメラからハードウェアエンコーダを通してキャプチャーできるのもMPEG-2である。DVカメラのアナログビデオ端子からもキャプチャーできる。ビットレートが3000kbps=3Mbps(メガビット毎秒)以上ならば画質に不満はない。据置型DVDビデオプレーヤーで再生できテレビで見れるのが最大の特長であろう。MPEG-2は加工,編集ツールが豊富に揃っていてとても扱いやすい。このホームページでもMPEG-2のツールはたくさん紹介されている。
MPEG-4はMPEG-2より画質が良いからといって,MPEG-4がMPEG-2に置き換わるわけではない。MPEG-2はビットレート3MbpsでS-VHSテープ並といわれている。
MPEG-2を使っている市販の記録済DVDビデオは4〜6Mbps程度であり,これくらいになるとMPEG-2とMPEG-4やDV-AVIと画質の差は判らないであろう。MPEG-4の派生種であるDivX,WMVはこれくらいのビットレートでは性能が低いパソコンではデコードが間に合わずコマ送りになってしまう。DivX,WMVはビットレートが1〜2Mbps未満のときMPEG-2,MPEG-1との違いがはっきり判るようになる。
MPEG-4の派生種DivX,WMVは低ビットレートでインターネットでストリーム配信(webのはめ込み動画などすぐ再生されるもの)や映像ファイルダウンロードなどに使うことが多い。画質が良いからといって高ビットレート3000kbps=3Mbps以上にすると古いパソコンでは再生が難しい。1500kbpsくらいでDVDに6時間くらい入れる使い方は役に立つ。DivXはDivX-AVIであるから加工,編集ツールが豊富である。据置型プレーヤーも市販されている。WMVはWindows Media標準形式なので誰のパソコンでも再生できるが,加工,編集ツールがない。WMV-AVIにした方がよいかもしれない。
DVDの次世代ディスクにMPEG-4の次世代コーデックが使われる。Advanced MPEG-4ともいわれるH.264などが候補になっている。その時代になるまでほとんどすべての動画にMPEG-2が使われる(はず?)。今後の動向に注目すべきものが3つある。DVカメラはDV-AVI形式のテープからディスク(または半導体メモリ)に置き換わっていく傾向にある。また,急速にDVD&HDDレコーダーが普及してきている。ここでしか使えないDVD-VR/+VR(DVDビデオレコーディング)があるが,別のコーデックを使う動きがある。3つ目はデジカメや携帯電話の動画である。これら3つの用途先に次世代ディスク・次世代コーデックがデビューする前のつなぎとしてRealMediaも含めたMPEG-4(の派生種)が使われていく方向にある。標準になれば同時にDVDプレーヤーにも波及していくだろう。映画関係のプロにもデジタル配信・デジタル映写として注目されている。ただ,標準の座が獲得できなければローカルに使われるだけで,
まだMPEG-2の時代が続くことになる。
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