本編・特典・メニュー(導入)映像を識別して 2枚に分割する方法を決める
片面2層DVDを画質そのままでコピーするには2分割しかない。2分割には2つのやり方がある。
・メニューと特典映像を残してほぼオリジナルと同じままとする。
・メニューと特典映像(とアングル)を削除して本編だけを新しいDVDビデオにする。
できるだけ前者の方法を採用したいが,構造が複雑なためにどうやっても障害がでるときは後者の方法を採用する。前者の方法が採用できるかはどこで判るかを紹介する。
◆◆0◆◆用意するソフトウエア
1.IfoEdit
IFOファイル解析編集ツール(フリーソフト)
DVDビデオのファイルを再生してタイトルを識別することにも使う。
2.DVD2AVI
DVDのVOBファイルをAVIファイルに変換するツール(フリーソフト)
ここではVOBファイルの内容を確認するために使う。
3.WinDVD
ソフトウェアDVDビデオプレーヤー(有償ソフト,ダウンロードサイトVectorで入手可)
世界中で最も支持されている再生ソフト。他の再生ソフトでもかまわない。
◆◆1◆◆「本編映像」と「導入映像」と「特典映像」を識別する
DVDビデオを最初から再生して本編映像が始まる前に再生される映像をメニューも含めて導入映像という。
本編映像でも導入映像でもないものを特典映像という。
特典映像は普通メニューから選択して再生できるようになっている。
本編映像は原則として1つのタイトルである。導入映像や特典映像はタイトルが複数ある場合が多い。
この3種類のタイトルのファイルサイズがどのくらいあるかによって編集のしかたが変わる。
とりあえず一番大きなVTS_06(タイトルセット06)が本編であると推定する。

◆◆2◆◆実際に再生してタイトルを識別する
ここではIfoEditで再生してみる。他のソフトウエアDVDプレーヤーでもかまわない。
(IfoEditで再生するにはMPEG-2のCODEC(コーデック)が必要である。別掲記事を参照してほしい)
1.編集ツール「IfoEdit」を起動して「Open」をクリックして「VIDEO_TS.IFO」を選択して開く。


2.「DVD Play」をクリックして再生する。
タイトルとタイトルセット(VTS)の関係が赤枠の中に表示されている。

3.再生されているタイトルを確認してメニューを適当に選択後本編の再生が始まったら「Exit」を押す。
これは「VTS_??_0.VOB」が再生されている。タイトル番号は不明である。0.VOBファイルは静止画である。

これは「VIDEO_TS.VOB」が再生されている。これも静止画である。

動画が再生されるとタイトル番号が表示される。導入映像は静止画と動画が入り混じって再生される。これはタイトル1,即ちタイトルセット06「VTS_06_1.VOB」のチャプター1が再生されている。これが本編であり再生が始まったら「Exit」を押す。

「Streams」(ストリーム)欄の「Audio」(音声)はグレーなので再生中に選択できないことを意味する。「Menu」(メニュー)をクリックしてメニュー画面に戻れば選択できる。「SubPicture」(字幕)はグレーでないので再生中でも選択可能であることを意味している。また「Title」(タイトル)も「Chapter」(チャプター)もグレーでないので再生中でも選択可能である。据置型DVDビデオプレーヤーで再生したときもこれらの選択条件は同じになるのでディスクを焼く前に確認しておきたい。
4.再生が中止された後に再生されたタイトルセットが表示される。
この例ではコンソールを見たかぎりでは,タイトル3→6→2→1,タイトルセットVTS_02→VTS_01→VTS_03→VTS_06の順に再生された(表示の順ではない)。本編はタイトルセットVTS_06である。表示されたもの以外は特典映像と推定されるが「0.VOB」ファイルの再生中はタイトル番号が表示されないので「0.VOB」ファイルを「DVD2AVI」で開いて確認するのがよい。実際にここでは表示されていないタイトル5「VTS_04_0.VBO」は一番最初に再生された画面であった。

◆◆3◆◆メニューを残すか削除するかの判断
1.たいていの場合はメニューを残すことができる。
このホームページで2分割の具体例をいくつか紹介しているが,すべてメニューと特典映像を残している。導入映像はやむをえずスキップした例がある。考えられるいろいろなタイプのほとんどを紹介しているので参考にするとよい。
メニューを残したことにより障害がでることがある。正確には導入映像タイトルの再生順序や特典映像タイトルのメニュー選択に障害がでやすいのである。本編の終了時に別のタイトルがあり障害でる例もある。このときメニューを削除すれば障害はでないが,障害が我慢の範囲であればメニューを残した方がよい。
つまり,分割して障害がでるかによってメニューを残せるかの判断ができる。
2.タイトルセットとタイトルが1対1であれば簡単に分割できる。
このホームページで2分割の具体例のほとんどがこの方式である。
分割の原則は,本編タイトルは分割して2枚に分けるが,その他のタイトルは両方のディスクに入れる。これが最も障害がでない方法である。
タイトルセットとタイトルが1対1であればこの原則どおりに簡単にできるのである。詳細はこのホームページの具体例を参照してほしい。
3.本編映像に複数のアングルがある場合はアングルを削除する。
例えば,日本語音声のときは日本語のタイトルバックになり英語音声のときは英語のタイトルバックになるような映画がある。これはタイトルに複数のアングルを含んでいて選択された音声によってアングルを選択しているのである。店の看板や絵本や手紙などの文字(字幕ではない)が日本語になったり英語になったりするのがアングルである。これは同じシーンの映像ストリームが複数ありこの映像,音声,字幕が一緒にブランチするのである。
下図のなかで本編である「Title 1」の欄に「Angles: 3」となっているのがマルチアングルの例である。このマルチアングルはIfoEditでは分割できない。IfoEditでアングルを削除してから分割するのである。
元々,劇場映画のオリジナルは1つなのでたいていの場合,英語版だけ残せば問題はないだろう。アングルを1つにしても音声と字幕は英語と日本語が残るので問題はないだろう。

4.本編のタイトルセットに本編以外のタイトルが含まれて場合は障害がでやすい。
下図のように本編タイトル1が入っているタイトルセットVTS_01に本編以外のタイトルが入っていると,このタイトルセットを分割すると本編以外のタイトルは片方にしか入らないので障害がでやすい。
DVD Shrinkで本編タイトルだけ抜出し分割するのが最も障害がでない。この場合はメニューも特典映像も削除することになる。IfoEditで分割した場合は本編だけ再生できるように工夫する必要がある。障害がでるかもしれないが我慢の範囲か確認しよう。

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