次世代ディスクプレーヤーがついに販売 /すぐ買いか/注意するところは。
次世代ディスクプレーヤー(再生専用機)がついに販売される。東芝のHD DVDプレーヤーが今年3月,499.99ドルと799.99ドルで,ソニーのBlu-ray Discプレーヤーが今年7月,1000ドルで,PS3が11月に販売される。PS3の価格は発表されていない。
次世代ディスクにはHDTV(デジタルハイビジョン)映像が入る。ビデオモード次世代ディスク(再生専用)にはHDTVのハリウッド映画が入る。2つの規格には容量の差があるがHDTVの映画が問題なく入る。
次世代ディスクプレーヤーではビデオモード次世代ディスク(再生専用)と現行のDVDビデオしか見れないことに注意してほしい。
また,ビデオモード次世代ディスク(再生専用)は過去に販売された次世代ディスクレコーダーでは見れないことに注意してほしい。
つまり,これから販売される次世代ディスクレコーダーと次世代ディスクプレーヤーと次世代パソコンなどすべての機種で見れるのは,ビデオモード次世代ディスク(再生専用)と現行のDVDビデオだけである。
最も重要なことは,東芝,NEC陣営のHD DVDと,ソニー,松下陣営のBlu-ray Discのどちらが生き残れるかである。これはまったく予想することができない。
注目したい点をいくつか紹介しよう。HD DVDの方が安価のようだが,Blu-ray DiscではPS3が安価版になる。マイクロソフトがHD DVDを支持しているのでパソコンにはこちらが先に採用されるかもしれない。最後に勝敗を決めるのは,やはり,ハリウッド映画のコンテンツであろう。映画を大画面のHDTVで見たら誰でもほしくなるのではないか。映画コンテンツがどれだけ多く揃えられるのか,それを見極めてから次世代ディスクプレーヤーを買うことになるだろう。
◇◇◇◇ どちらが生き残るにしても ◇◇◇◇
次世代ディスクの内容をちょっと紹介しよう。
CSデジタル,BSデジタル,地上デジタル放送はSDTV(現行TV)もHDTV(デジタルハイビジョン)もすべてのコーデックはMPEG-2である。
一方HDTVが録画されるHD DVD,Blu-ray Discのコーデックは何か。両者ともH.264が使われる。また,MPEG-2もこの規格に使われる。
SDTVとHDTVを比較してみると,
SDTVは,480i/p(垂直480本インターレース/プログレッシブ),
HDTVは,1080i(垂直1080本インターレース)である。
インターレースは飛び走査(2回スキャンで1画面),プログレッシブは順次走査(1スキャン1画面)である。
フル規格ハイビジョンというのは,大画面TV(テレビ)が垂直1080本ということであり,安価な大画面TVはフル規格ハイビジョンでないことが多いので注意してほしい。
HDTVはいずれ1080p(垂直1080本プログレッシブ)に統一されるが,大画面TVの高級機はすでに1080pのものもある。
HDTVのデジタル放送はすべてMPEG-2を使っていてそのビットレートは24Mbps(メガビット毎秒)程度であるが,一方,HDTVの次世代ディスクのH.264のビットレートは12Mbps程度となる。SDTVのDVDビデオディスク(MPEG-2)が6Mbpsほどでほぼ半分なので,DVDディスクの2倍ほどの容量があればH.264ならばHDTVの映画が入るのである。
また,次世代ディスクのコーデックとしてとWMV9(Windows Media Video,ウィンドゥズ・メディア・ビデオ)も採用された。ただ,あまり使われないと予想される。MPEG-4は採用されなかった。MPEG-4はなぜか互換性のあまりない中途半端な規格なのである。
最近,ビデオカメラやデジカメ,携帯電話の動画に新しい規格が出始めた。いずれも独自のMPEG-4を使っていてその機種だけしか見ることができないことを理解すべきだ。はたして互換性のないこれらの規格は生き残ることができるのか。
同じ理由でDVD-RAMは生き残ることが難しいのではないだろうか。DVDビデオではないし,DVDプレーヤー,パソコン,PS2では見れなく,リムーバブルメディアとしてのメリットがなく,RAMとしてはHDD(ハードディスク装置)があれば十分である。日本以外では完全に無視された規格である。
繰り返し言うが,メディアとして生き残るのは,ビデオモード次世代ディスク(再生専用)と現行のDVDビデオが最有力である。
パソコンに限れば,MPEG-2の他には,インターネットでストリーム配信またはファイルダウンロードに盛んに使われているWMV9が最有力であろう。パソコン内のHDTVはもちろんH.264である。
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