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 映画のチラシの中には、たまに一色刷のものや、『これ、何か変だ』と感じるものがあると思います。

 映画公開の終了後に、その映画のチラシが新たに製作されることがあります。最近の傾向であるDVD発売の予告は別として、宣材としてのチラシの目的が微妙に変化したチラシがあります。

 それは、通常35ミリの映画フィルムを16ミリに焼き直し、一般へ貸し出す際の説明チラシです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『黒部の太陽』。上の写真で、どちらが映画公開時のチラシかお分かりになりますでしょうか。

 右の写真が公開時のチラシです。左が16ミリチラシです。どちらもオフィシャルに見えますが、実はこれは16ミリチラシの主流ではありません。比較的、出来が上のモノです。

 ★16ミリチラシの誕生★

 映画の一般公開が終了すると、昔はそれで終わり、ということが多々ありました。現在でこそ、ビデオやDVDの一般化で自宅でいつでも映画を楽しめますが、ほんの何十年か前では考えられないことでした。

 映画を観るためには映画館へ。そんな意識の中、映画館のない地域や公民館・学校等での自主上映会、究極としては刑務所等の娯楽の少ない場所での映画上映のために、16ミリ貸出フィルムが誕生しました。

 16ミリとはいえ、立派な映画には変りありません。貸出しもきちんとした興行ですので、映画の宣伝用として、あるいは上映前のあらすじメモとして、チラシは不可欠となりました。

 また、そのチラシがなぜか流出し、映画専門店でも姿を見る機会が多くなりました。ここでは16ミリチラシの変遷を時系列としてご紹介したいと思います。

 特集の最後には、おまけ企画で『旗本退屈男』の宣材変遷がありますので、どうぞお楽しみください。