「エンジン不調の原因」

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MHO ENGINEERING


冬に起こった整備事件簿パート2

言ってみましょう。



エンジン不調の原因
今回の車はコレ


ちょっと前のダイハツ ミラ。インジェクションではなくキャブ車でした。

先日車検で預かって、整備をして納車しました。
特に問題もなく、絶好調でした。エンジンも良く回ったしね。

納車してから約1週間して、オーナーの方よりクレームが入りました。


「エンジンがまったくふけなくなった」



フロントの先輩が積載車で車を運んできました。
何故!?車検の時にはプラグもエアクリーナーも、オイルも換えて、
問題なく吹けあがっていたのに・・・?


エンジンはセルを回すとかかりますが、すぐに止まってしまいます。
アクセルを煽っても、すぐに止まります。

アクセルを踏んだり離したり踏んだり離したりの連続を繰り返すと、
とりあえずエンジンは止まらないようです。


点火系をチェックしてみると、

デスビキャップにヒビが入っていました。それも結構大きいヒビ。
ここから火花がリークしていたんだ!

と、デスビキャップ、ローター、カバーの
デスビ3点セットを交換、プラグコードも新品にしました。

点火系を見直したところ、エンジンの吹けあがりは回復し、試乗しても問題はありませんでしたので、
納車ということになりました。

先方には代車を出してあったので、一人で納車できるということになり、
ほかの社員の人に乗っていってもらいました。外は大雪で、大荒れでしたが、
その社員の人の通勤路の途中の家だったので、道を熟知しているということでお願いしました。
ほかの整備もありましたから。


一安心!と思ったところ、社員の人から電話がはいりました。


「エンジンがまたふけなくなった!自走不可能だ!」



!!??

まじかよ!?
どーなってんだよ!?

不安になりましたが、とりあえず迎えに行かないと行けません。
外は困ったことに大雪です。
車は峠の頂上付近でエンコしてしまったということです。


しかし、恐ろしいことにウチの積載車はまだノーマルタイヤを履いていたのです。
到底僕のテクニックではあんな巨大なトラックは
峠は走れない、しかしほかの整備士は丁度忙しい。

営業さんは見向きもしてくれない(泣)役職ついてるくせにー!!


とりあえず、積載車にチェーンを巻こう!そう思って工場の中に入れて
必死にチェーンを巻いていると、

係長が

「何やってんだ!?」

と声をかけてきたので、

「ミラがエンジン止まっちゃったらしいんです!とりあえずチェーン巻いていってきます!」


と、死に物狂いでチェーンを巻いていると、


「乗れ!ノーマルタイヤでいい!」


と、係長が運転席に乗り込みました。
エンジン載せ換え中で一番忙しいのに・・・

すんませんすんません。いつもおんぶにだっこですんません。

と半べそをかきながら、一緒に行きました。

外は大雪で、道に15cmくらい雪が積もっています。
途中でチェーンを巻かないとだめだろうな。と思っていました。


「いいか、ノーマルタイヤでも、止まらなければ、多少あがくことはできるんだ」


そういいながら、親方の係長は、丁寧に排気ブレーキとフットブレーキを使用しながら、

時には車重3トンの化け物トラックをカウンターをキレイに決めながら、何者だ!?
頂上までつきました。


荷台を下ろし、ウインチを下げ、すばやく社員とミラを救出しました。
ありがとうございました。僕一人で行ったら間違いないく2重遭難に陥ったことでしょう。まじで

工場に着き、原因を突き止めると、どうも燃料系のトラブルっぽい。


燃料フィルターを外して吹いてみると、詰まっては居ません。

燃料ポンプのホースを一本抜いて作動チェックすると、ポンプは壊れていません。




何が原因なんだろう!?
ココで時間は夜の9時を回っていたので、終了。
明日に持ち越すことになりました。




−翌日−



きのうの教訓を生かし、仕事が始まる1時間前に
積載車のタイヤを全てスタットレスタイヤに交換しました。

なんで2月にもなってスタットレスに交換してねーんだよ〜
という突っ込みはナシね。
実はこれは12月に起こったできごとのお話です。





朝イチでとりあえずエンジンをかけると



問題なく吹けあがるミラ


はぁ!?一体何なんだ!?
アイシングでも起したか!?いや、違うな・・・



ダイハツに電話して聞いてみても、

「うーん難しいなぁ。キャブのソレノイドかなぁ?ばらしてみないと分からないよな〜」

という返答。


ここでメーカーと民間の整備工場の違いがでます。
お客さんはもちろん低コストでの修理を要求してきます。

で、メーカーなら、そのパーツをとりあえず試してみることができますよね?

でも、民間だとパーツが無いので、部品屋に発注しないといけません。
発注して、使ってしまうと当然返品はきかないのです。

(ホンダは一切返品できないけどね。間違った部品をはっちゅうしたらアウト!シビアだぜ!)


だから、

ピンポイントで故障診断をしないといけないのです


そんなこといってもなぁ〜セレクトモニターも使えないし・・・
へなちょこ整備士だからなぁ・・・まだ3級だし・・・・・・






と、言うことで、我が社のキャブレターの鬼の先輩に相談しました



車検を取る前までは問題なかった車。
責任はこっちにあります。


先輩はエアクリーナーを外して、キャブをばらしていきました

「メーンジェットは詰まってねぇなぁ。チョークも動きはいいし・・フロートも問題ない」



 もちろんこのときも先輩は、自分の仕事があり、中断してみてくれています。

あぁぁぁぁ申し訳ありません。足ひっぱってばっかで・・・




「キャブをOHしてみるか・・・・」



先輩はなれた手つきでキャブをばらしていきました。



「これか?」

先輩がばらしていったその先には

キャブのプライマリーのジェットがありました。

プライマリーのジェットがつまりを起していたのです。




ジェットを掃除して、キャブを組なおすと、問題なく復活しました。
でも念をいれて、何度も試乗しましたが問題なし。


アクセルを軽く連続てきにふかしたときだけ、アイドリングが持続するのは、
セカンダリーのジェットから燃料を吹いていたため、なんとかアイドルしていたとのこと。

でも本来セカンダリーはプライマリーと一緒に噴射するものなので、厳密な空燃比がかわってしまって
アイドリングするだけが精一杯だったんじゃないの?

というとても難しい結論に達しました。


それにしても今回も、っていうか毎回だけど難解な整備は
先輩に助言をしてもらい、手を貸してもらわないと何もできない、ちっぽけな自分がいました。

本当に先輩には感謝でいっぱいであります。


いつか自分に後輩整備士ができたときは、自分がしてもらったことを
後輩にもしてあげようと思います。


今は毎日勉強ですが、まだまだ一人前の整備士までの道は程遠いですね。


冬に起こった難解整備パート2でした。


エンジンの調子はエアクリーナーやプラグによるものが大きいです。
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