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●「想像して書く」

さあ、今月はまずみんなに物語を書いてもらいます。

「作文」は、自分がこう思った、こうしたという文、つまり、自分が主人公です。

だけど「物語」は、自分が主人公とは限りません。
何か動物でもいいし、普段はしゃべらないもの、たとえば机とかイスでもいいのね。もちろん、想像の生き物、天使とかドラゴンとか、そういうものが主人公でもいいのね。

じゃ、教科書の82ページを開きましょう。「4年一組物語」というページです。

物語を書くには、まずシチュエーション、その物語が主に進行する舞台を考えなきゃなりません。
たとえば主人公がドラゴンなら、舞台は海とか空ね。パソコンのゲームなんかだと架空の惑星が舞台だったりします。

教科書ではその舞台が「4年一組」というクラスルームになっています。とっても身近なところが舞台です。
そこを舞台に物語を書かなきゃならないのは、ちょっと難しい。

じゃ、隣のページに出ている「がんばれ、北野君」という物語をまず読んでみましょう。
これは中川君が「クラスにある時計」になったつもりで書いた物語です。

主人公の「私」が「時計」になっているの、わかった?。

今度はあなたの番です。

といってもあなたには、もっと自由に物語を考えてほしいの。
学校や家の中なんかにとらわれず、もっと自由に主人公を想像してみてください。

最初に「主人公は自分とはかぎりません」と言いました。「自分じゃいけない」ということはないのよ。
「私はある朝、目が覚めるとバッタになっていた」。こういうのも「物語」ね。

じゃ、何枚か、メモ用紙を用意しましょう。ノートのような大きな物ではなく、ノートの半分ぐらいの紙ね。それを何枚か用意します。

メモ用紙の準備が出来たら、主人公やその主人公が活躍する舞台を考えます。
思いついたら、それを一枚のメモ用紙に書きましょう。下書きの始まりです。

3、 下書きですから、思いついたまま書きましょう。ただし、あれ、こんなんじゃなくて・・・と、別の考えが浮かんだとき、前の紙じゃなくて、別の新しいメモ用紙に書くこと。

それから、もういらないから・・と思っても、前に書いたメモ用紙は絶対に捨てないこと。

消しゴムは、字を間違えて書いたとき以外は、使わないでください。わかった。小さく書き込みを入れたりするの。
教科書の87ページに「書き込みの仕方」が例として出ています。
それを参考にして、消しゴムを使わずに書き直しておきましょう。

そうそう、「消しゴムが主人公」なんていうの面白いかな。
「あ、また間違えた。勘弁してクレよー。しようがないなあ、また、僕が減っちゃうじゃないか」なんて具合ね。

よけいな話だけど、本当はしゃべったりしないものに、あれこれ物を考えさせたり、話し合わせたりすること、これを擬人法といいます。

それから、あれこれ文章を考えたり、直したりすることを「推敲」するなんて言います。

どんどんアイデアーをメモ用紙に書いていきましょう。
一枚のメモには一つのアイデアーを書きます。
メモ用紙の枚数がある程度たまってきたら、そのメモをチェックしましょう。
メモ用紙を使って、物語の順番を考えます。

主人公の名前も考えてあげましょう。「私は猫だ。名前はまだない」なんていう有名な文章があるけど、やっぱり名前があるとないじゃ、イメージのふくらみかたが違ってきます。

そしていよいよ原稿用紙に書いていきます。
自分じゃなくて、なにか別の物になること、それはそれで楽しい作業です。自分で作った物語の世界で、たっぷり楽しんでください。

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