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「そんなこと言われたって」

1,
6年生最後の勉強です。
卒業間近の3月は「卒業式の準備」や「進学の準備」などでかなり忙しい時期でもあります。だから今月は勉強と言うより、「卒業生に贈る言葉」として、簡単な読み物がそろっています。

それぞれ、大人の人たちが君たちに夢を託して書いた文章です。

最初は94ページ、「言葉の橋」です。

この「言葉の橋」は、「言葉は万能ではない。何かを伝えようとしても、伝わりきらない物もある。
それでも、それぞれの思いを伝える手段として、やはり言葉は有効なものだ」ということが書かれています。

君たちにも、いつか「思いを伝えるには、やはり言葉しかない」と思うことに直面するでしょう。
言葉は「戦争を始めるきっかけにもなるし、また戦争をやめる手段になることもあります」。

どの国も言葉も大切にしたいと思います。

ただし、この文章は相当な悪文です。どうしてこういう文章が載っているのか・・というと、この文章を書いた人が、この教科書の編集委員だからです。

ははは、いろんなことがあるのよね、大人の世界は。
教科書100ページ、「生きる」です。

これは生命力にあふれた詩です。
世界中でいろいろなことが起こっています。カタツムリのような小さな存在にも、そして地球という大きな存在にも毎日、毎時間、何かが起こっています。
それが生きているということだと、作者は言っています。

これから新しい生活を送る君にも、いろいろなことが待ち受けています。悲しいこともあるかもしれない。
それでも「生きる」ということは、どこかで誰かが笑い、どこかで何かが悲しむと言うことです。
自分一人の世界に走らずに、「生きる」ということを考えてみてください。

3, 教科書の104ページに進みます。「ゆずり葉」です。

これは「いま世界にあるすべてのもは、君たちの財産である」という詩です。
そして、「その財産を君たちは育て、それをまた後の子供達にゆずっていかなければならない」。

私たちが君たちに残して行くものの中には、でも好ましくないものもあります。
たとえば、環境破壊、
これは私たちの世代が造り、そしてどうにも解決着かず、やむをえず、君たちに望みをたくすしかありません。君たちが解決着かなければ、またその後の世代に、その課題を残していくことになります。

いま、子供達は夢がない・・・とよく大人は言うけど、この「ゆずり葉」のような詩に出会うと、「大丈夫、そんなに悪いことばかりじゃないさ」と、私には思えます。

君はこの「ゆずり葉」を読んで、どう思うでしょうか。

「そんな夢を託されてもなあ」って思う子もいるかもしれないけど、大人っていうのは、子供に夢をたくしたくなるものなのよ。だって、大人はもう夢を実現しようとする体力がなくなってるからね。
でも君たちはそんな大人の勝手な夢を、かえることも出来ます。「夢の質」をかえることも出来ます。

だから、よけい、君たちはすばらしい可能性があるって信じていいと思うのよね。

4. 教科書108ページです。上の段は一つの言葉からいろいろな言葉を連想してみましょう・・ということです。

下の段は連想をもっと広げて、本当ならつながっていない言葉を一つの文に組み入れてみましょう・・・っていうことね。
ここでは例にとらわれないようにしてください。海・広い・運動場・遊ぶと連想して、「運動場は広い海のようだ」という文ができた・・としていますが、 こういう場合、「・・のようだ」を使うのは避けた方がいいと思います。
というのは「のようだ」を使うと、なんでもつながってしまうからなのね。

例を使うなら「運動場は広い海だ」あるいは「運動場は海だ」と言い切る形で考えてください。

よけいな話だけど、宣伝のコピーを考える職業・コピーライターはこの方法を使って、「面白い言葉」をつむぎだします。
たとえば「旅客機」の宣伝を頼まれると、「旅客機」とは全然違う言葉、たとえば「家」から連想した言葉をつなげたりします。
家・くつろぐ・リビング・庭・家族・温かい食事・・・「家」から連想した言葉と「飛行機」を結びます。
くつろぐ旅客機、空飛ぶリビング、世界を貴方の庭にする旅客機・・・なんていうぐあいね。
これはやってみるとなかなか面白い作業ですから、いつか暇なときにやってみてください。

いよいよ卒業です。

国語の勉強は「互いのことをよく知り、理解すること」です。
言葉はその手段の一つです。これからも「言葉について」感覚を磨いていってください。


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