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次は日本独特の表現形態の「短歌」と「俳句」にふれてみましょう。
「短歌」は最初が5音、次が7音、次が5音、そして7音が二回、5、7、5、77。
「俳句」は5音、7音、5音。5、7、5でひとまとめにしている「詩」のようなものです。この短い音のつながりで、いろんな事を表現します。とにかくどういうものか、最初にみてみましょう。教科書の27ページを開けて下さい。
最初は「短歌」です。まず「歌」の部分だけ拾い読みしてみましょう。
うーん、何のことを言っているのか、わかるような、わからないような・・・。歌の意味は教科書の本文や、下の段の解説を拾い読みすればなんとか分かるはずです。あとで読んでみてね。
音は数えてみた? きちんと5・7・5・77となっているよね。
じゃ、なんで5と7なんだろう。普通、日本語は5と7が、とてもリズムが取りやすいものとされています。特に、昔の人はしゃべり方が今とは違っていたからね。
もうちょっと詳しく調べてみると、いろんな説が出てきます。むかーしの中国では「5」を一つのまとまりとする思想があった。いやいや、日本ではもともと「4」がまとまりのある文字数で、その上が6。それに「が」や「は」を付けて、「5・7」とした・・・とか。いろいろです。
ただ、昔の人はとっても「言葉」を大事にしたのね。5つの音、7つの音という制約の中で、的確に物事を表現する、これは頭が良くなければできないことだったのね。だから「短歌」とか「俳句」は知性を競い合う大人の遊びだった時代もあります。
実際、平安時代には、男の人で「歌」が読めないと、女の人にもてなかったみたいです。
では、5・7・5のリズムに気を付けて、短歌を読んでみましょう。「百人一首」っていうカルタ、知ってる? あれを思い出して読んでみてね。
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教科書の28ページから29ページに出てくる「短歌」は、比較的新しい時代に詠まれたものです。
新しいって言ったって、私は当然生まれていない頃の話だけど。だけどこのくらいになると、すこーし、今の言葉に近くなって、意味も分かりやすいんじゃないかな。
たとえば、「いしがけに子供7人こしかけて、ふぐをつりおり、夕焼けこやけ」。
これなんかはそのまま意味が分かるよね。夕焼けを背にして、子供が7人釣りをしてるんですね。じゃ、ここで試し。「子供7人」を「6人」に言い換えてみましょう。「いしがけに子供6人こしかけて、ふぐを釣りおり、夕焼けこやけ」。
どう? なんか変じゃない? 収まりが悪いというか、なんか落ち着かない。5にんだともっと変です。「7」には庶民の神様、「七福神」という意味をかぶせているのかもしれません。
それから、「ふぐを釣りおり」とあるけど、この場合のふぐは「小さい、日本中どこでもつれるクサフグ」のことで、だーれも食べないふぐのことです。つまりどうやっても食べられない小さな魚を、子供達が遊びで釣っているんですね。
これが「あじ」だったり、「いわし」だったりすると、なんだ、この子達は晩御飯のおかずを釣っているのか・・・なんて意味になってしまいます。だから、ここは絶対「ふぐ」じゃなきゃいけないわけ。
ね、言葉を大切に扱っているという意味が分かったでしょ。
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俳句は短歌よりずっとあとの時代に生まれました。簡単に言えば短歌の前の句の部分、5・7・5の部分を独立させたものです。
「短歌」は、それこそ「恋の歌」「人生の歌」「争いの歌」・・・いろいろ気持ちが率直に表現されたものが多いです。
「俳句」はそういう直接人の気持ちを歌い込まず、そのかわり季節を織り込んで、季節に人の思いを託すようにしたのね。だから、「短歌」にはない季語。(季節の言語)。季節を示す言葉を入れる約束があります。「季語」の入っていない場合の5・7・5は「川柳」と言います。
5・7・5で「短歌」より短く、更に「季語」もいれなきゃならない、俳句は「短歌」より制約が多いだけに、より言葉の扱い方が微妙です。じゃ、リズムに注意しながらもう一度詠んでみましょう。
学校を おえてかぶりつく かきごおり
まだだめよ 宿題あるよ かきごおり・・
・なんだかあまり上手じゃないねえ。ああ、いやだ。
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