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「主題を読みとる」

1,
教科書54ページです。「海の命」という物語を読んでいきましょう。

どういう物語か、それはすぐにわかると思うんだけど、高学年になると「この物語の主題はなんですか」なんていう質問に出会うことがあります。

「主題」ねえ、むずかしいなあ、簡単に言うと「作者のいいたいこと」です。

説明文だとそれはかんたん、文章のどこかに必ず「私はこう考える」なんて言う部分があるからね。
だから説明文では、「主題」といわれたら「作者の考えたところ」をそのまま抜き出せばいいことになります。

一番困るのは小説とか物語です。小説では作者が「わたしはこう考える」なんてはっきり書くことは、ほとんどありません。
どうしてかっていうと、作者自身が物語に登場したりしてこないからね。
じゃ、作者は「いいたいこと」をどうするのかっていうと、たいがい、主人公の生き方・考え方を通していうことになります。

だから、小説の場合は、誰が主人公なのかをはっきり知っておく必要があります。

それから次にその主人公を取り巻くいろんな人物に目を配ってください。
主人公がその人をどう思っているのか、尊敬している人なのか、それともきらっているのか、年上なのか、家族なのか。
多くの場合、それは主人公の言葉遣いでわかります。それから主人公の行動でもわかることがあります。

具体的に言えば、「背を向けた」とか「横を向いた」、「ほほえんだ」とか、そういう表現に注意してください。

主人公の考え方、そのときの気持ちは、行動や言葉で分かるときもありますが、主人公を取り巻く風景で表現されることもあります。

「雨が降っていた」とか、「今日は晴れていた」とか、あたりの雰囲気にも注意してください。

3, それから、小説には時間があります。これがもっとも「説明文」と違うところかもしれません。
時間が経つにつれ物語が変化していきます。
時間が経つにつれ、主人公はどう変わっていくのか、その変化にも注意してください。
「時間の変化」はたいがい「段落の頭」に、「そして、明くる日、数年後、やがて」など書かれていることが多いと思ってください。

最後にもう一つ、小説はある出来事・出来事の変化・そして人物、この三つで出来ています。

一番大事なのは最後の人物、特に主人公です。
主人公の気持ちを時間や出来事に従って追っていけば、小説の「主題」を見逃すことはないと思います。

さあ、いろいろ言いましたけど、「海の命」、この小説の主題はなにか、どこで語られるか、それを頭に置いて、
読んでいきましょう。

あ、言い忘れた。
この小説には「クエ」という魚も出てくるけど、これも大事な登場人物の一人だと思って、みのがさないようにね。

4.
 物語の後半「なぜ主人公は親の敵でもあるクエを殺さなかったのか」。

そのシーンのちょっと前に「おとう、ここにおられたのですか」ってあるでしょ?。これ、誰のことだと思う?。

クエが「おとう」にみえたのね。さあ、そこが解けたら、もう謎も解ける。
クエも「おとう」も海の一部になっていた・・・そういうことね。

こういうことを難しく言うと「輪廻転生」といいます。

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