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●いろいろ想像してみよう。

最初は「たぬきの糸車」という楽しいお話を読んでいきましょう。
学校ではここで、みんなで紙人形を作ったり、役割を決めて、劇をしたりすることになっています。

何か面白いお話をみつけて、 あたらしく劇を作ったりするのはとっても楽しい作業です。
好きなぬいぐるみとなんとなくお話ししたりすることってあるよね。なんだか心が温かくなります。劇を作ったりするのもそういうのと同じね。

2年生になる前、ちょっと空いた時間に、なにか劇のようなお話を考えてくれたら、うれしいな・・と思います。

それじゃあ教科書の65ページです。あけてみましょう。

おお、なんか狸が出てきました。最初の文章を読んでみるね。

「あるところに、いたずらもののたぬきがいました。狸は、どんな様子で、どんなことをするのでしょうか。
読むのに合わせて、人形や道具を動かしましょう」


ここは文章を読みながらいろんなことを想像する練習です。

たとえば、物語の中に「キーカラカラ、キーカラカラ」と回る糸車が出てきます。
「糸車」って昔の道具ね。細い糸を寄り合わせて一本の丈夫な糸にする道具です。66ページにイラストが出てるからみておいてね。

この糸車はどんな風に回るんだろう・・・・そう想像しながら読むと、自然にキーカラカラ、キーカラカラ、キークルクルと回るところ、読み方が違ってきます。

「たぬきの糸車」のお話は「ある月夜の晩」から始まります。「月が出て、糸車が回っている音があたりに響くんだから
・・・あ、とっても静かな夜なんだ」、そう想像できると思います。
そうしたら「ある月のきれいな晩のこと」という部分の読み方も静かになるはずです。ちょっと声をひそめたりするのね。
じゃこれから「たぬきの糸車」を読んでいきましょう。
いろんなことを想像しながら、いろんな風景を思い描きながらゆっくり読んでいきましょう。
うまく想像できると、しぜんに頭の中で「あ、たぬきはこんな顔してるのかな」、「おかみさんはこんな人なのかな」、思い浮かぶようになります。

教科書の67ページを見てみましょう。
後ろから2行目に「ふと、きがつくと」とあります。

「何に気がついたかというと」、「目玉がこちらを覗いているのに」気がついたのね。
「どんなにそれがかわいい目玉でも覗かれているのに気がつくと、だれでもびっくりするものです。

だから「ふと、きがつくと」と読むときには、「ちょっとびっくりした」っていう気持ちをこめて読むのね。

69ページをみてみましょう。後ろから2行目です。「おかみさんが、こわごわ行ってみると」とあります。

これも「ほんとになにがあったのか、わからない、裏の小屋でキャーッと叫び声がした。何か怖いことが起こったのかな」という気持ちを「こわごわ」に込めた方がいいのね。

だから自然に声は低くなるかな。
3、 71ページの後ろから3行目です。
「おかみさんは、あっと驚きました」とあるよね。
何に驚いたのかは次に書いてあります。「白い糸の束が山のように積んであった」のね。

だからこの「あっと驚きました」は、コワイ物を見たとか、幽霊をみたとかいうのではなくて、「誰がこんなことをしたのだろう、不思議なことがあるもんだ」っという驚きです。
このばあいの「あっと驚きました」は、「不思議な物を見たときの驚き・なんだか笑っちゃうようなことに出会ったときの驚き」になります。
読むときはちょっとわらっちゃうぐらいでいいかもしれません。

「上手な読み方」というのは、大きな声をだすばかりじゃないってことね。
書いてあることを頭に描きながら、それを上手に人に伝えることが大切です。
この「たぬきの糸車」にはそういう箇所がほかにもいっぱいあります。
「そっと、のぞくと」とか
「びっくりして、ふりむくと」、
「茶色のしっぽがちらりと見えました」。
「ふいにおかみさんが覗いているのに気がつきました」。
「ぴょこんと外にとびおりました」。
「うれしくてたまらないように」。

そういったところを丁寧に読むと、聞いている人もとても面白く、この物語を聞いてくれます。
ちょっと難しいかもしれないけど、頭をひねりながら、そこはいろいろ工夫してみてください。


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