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外食雑記@

お店1

 シアトルでは、お金もないのに色々なお店にお邪魔しました。毎回毎回食事を作っていたので、たまに「あ〜もう作るのヤダ、外で食おう」と思ってあっちこっち美味しいお店を探しました。幸い近所に「Toshi's Teriyakki」という店があり、美味しいテリヤキ・チキン弁当が食べられました。店に入ると多忙極まる厨房から「How many(何個)?」と叫んできます。初めて行った時はビックリしました、あまりの素っ気なさに(笑)。
 お店の対応というのは日本もシアトルも基本的には変わりません、特にファースト・フーズ店では。いらっしゃいませ、お一人様ですか、店内でお召し上がりですか、ではご注文をどうぞ…日本語と英語のちがいこそあれ、同じです。日本のスターバックス等のカフェでは、冷たい前述のような機械的な対応を改めて、「暖かく感じられる」対応をしてくれてるようですが、それでもまだ本国アメリカに比べれば冷たく感じますね。お客さんと世間話することを「私語してる」と経営者や店員さんが考えるのか、世間話をする雰囲気ではないですものね。シアトルでは、以下のようなやりとりになります(赤=店員、青=僕)。
 「ハ〜イ、調子どう?」「ハイ、OKだよ、そっちもどう?寒いねぇ。え〜とカフェモカのトールひとつくれる?」「雪降らなきゃいいけど。トールモカひとつ!」「外凍えそうだよ」「はいトールモカ。ホットよね(笑)?」「あたりまえだよぉ(笑)」「ごゆっくり」
 これ、スターバックスのみならず、ほとんどどこでも、「ハイ」の後にどちらかがHow's going?(どう?)とかWhat's up?とか聞きます。決まり文句ですから聞き流してもいいんですけど、お約束ですからFine, thanks!とかSo-soとか答えてあげましょう。その後に必ずAnd, you?と聞いてあげると親切ですね。日本のスターバックスでは、「いらっしゃいませ、こんにちわ!」と元気良く言うので、僕も元気良く「こんにちわ!寒いね」と返してあげますが、店員さんは予想外の反応なんでしょうか、「ハ、ハイ」となぜか恥ずかしそうです。

 シアトル暮らし後半は、なじみの店もできて、定期的に通うようになりました。ひとつは、パイク・プレイス・マーケットにある「Jack's Fish」。海老・蟹・スモークサーモンがウリの普通の魚屋の奥がお店になっていて、海老・蟹を安価で食わせてくれます。僕は通常フライド・シュリンプ=海老の唐揚げにフライドポテトがついて7ドル前後をオーダー。フィッシュ&チップスやスープもあり、けっこう良い食事になります。帰国前にSEATTLEにコラム書いてくれているハルニとここに行ったら、店主から「ヨイショッっていうのはどんな意味だ?」と聞かれて英語堪能なハルニも困り果てていました。その後海老食いながら日本語教室。「いらっしゃいいらっしゃい!」とか、「どうぞー」などの商売用語を教えて、日本人の集客促進のお手伝い(笑)。

 アジア移民の多いシアトルでは、様々なアジアン・エスニック料理を楽しむことができます。僕のお気に入りNo.1はタイ料理とベトナム料理。学校のあるブロードウェイには、「サイアム・オン・ブロードウェイ(タイ)」、「サン・ブラザーズ(ベトナム)」があって、両方合体し中華まで包括したアジア全般の「アジア・エクスプレス」もありました。いずれも安価で美味くて、地元の人に愛されています。
 僕の家からバスで5分歩けば15分ほどの所に、赤い壁の看板もない小さな小屋があって、昼になるといつも多くの人が出入りしている場所がありました。ある日バスに乗ってそこの前(バス停だった)に着くと相変わらず賑わっているのでバスを飛び降り、ドアを開けると…臭いと思う人には最悪の「ニョクマム(魚醤)」の匂い。人々は黙々と麺類を食っている→僕の大好物・フォー(ベトナム風汁ビーフン)だぁっ! 店のお母さんが「ハイハイ座って、お腹空いてる?何を食べる?」と優しく聞いてくれたので、僕はフォー・ボー(汁ビーフンに生薄切り牛肉乗せ)を注文しました。ベトナムには行ったことはありませんが、想像通りの「本場の味」。ほとんどのお客さんがベトナム系で、僕一人浮いてたのでお母さんが心配して、「美味しい?ニョクマム入れた?ミントもベイジルも入れるのよ」と世話してくれました。ニューヨークあたりじゃ感じない優しさがシアトルには充満してる気がします。シアトルなのに、アジア。僕は不思議に安らいで、以後このお母さんには度々世話になりました。お店の話はまだまだ続きます。




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