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住まい

 シアトル・タコマ空港に着いて、最初に困ったのは「ダウンタウンへの行き方がわからない」こと、次いでその晩の宿が決まってなかったこと、最後にドミトリーの予約が1週間しか取れず、その1週間で住まいを探さなくてはいけなかったことです。

 アメリカ暮らしでホテル以外の住まいは?と、聞かれれば、ホステル/ドミトリー・アパートメント・ホームステイ・シェアアパートメント・シェアハウス等々でしょうか。僕の場合は日本出発前に現地の不動産エージェントに「月300ドル程度で治安が良くシェアじゃない物件を探して欲しい」旨連絡しておきましたが、出発直前に「そんなのない」というお返事をいただいていました。

 現地に着いてすぐにエージェントに電話をし、「シェアでもいいから、なんかない?」と連絡したところ、即日「ダウンタウンからバスで20分、バス停から徒歩5分のシェアハウス」が見つかりました。すぐに見にゆくと、家主以下住人全員のお出迎え(実は面接だったらしい。ルームメイト全員のOKが出ないと受け入れてくれない…みたいです)を受け、早速次の日から住む事に決めました。家賃月250ドル+共益費25ドル。信じられないほど広いリビングと合理的なキッチン、眺望が最高のポーチ(ベランダ、ですね)付。老朽化したポーチを住民のTが補修中(ってより、新築に近かった)で、裏庭にはチェリー・プラム・リンゴの木があり春〜秋はこれら食べ放題。ルームメイトはアメリカ人女性2人+男性2人。性格良好(後で問題発生)。
 シェア、というのは、見ず知らずの他人が一軒のアパート(家)に暮らすのですが、「一部屋(一軒)いくら」を居住人数で割るので、同居人との相性さえ良ければ安価に暮らすことができますし、落ち込んでる時など仲間が盛り上げてくれます。僕の場合は、「頼られない限り放っておく」という人々と一緒だったので、甘える所は徹底的に甘え、反対に困ってる奴がいれば徹底的に助ける、米あげたらチョコレートブラウニーで返してもらう、だけど、お互いの生活には干渉しない、という生活でした。
 
 僕の住んだ家は不法シェアハウス(未届貸家)だったようで、僕は家主にセーフティ・ディポジット1ヶ月分払っただけで、パスポートもチラッと見ただけでコピー提出の必要なかったし、もちろん契約書はなし。大家が半月分ほどの手数料をエージェントに払ってくれたようです。大家に「明日から住んでいいぞ」と言われ喜んで、エージェントの女性にドミトリーまで送ってもらいました。
 住まいに関するラッキーは、家主の奥さんが日本人だったことと、ルームメイトの年齢層が高め(僕と同年代)だったのでジェネレーションギャップがなくて暮らしやすかったし、裏庭には果物実るし、眺望いいし、観光名所のワシントン湖の浮き橋が至近だったし。

 さて、僕のシェアハウス初日は、スーツケースに大きなダンボール2箱の荷物を行き先もわからない場所へバスでどうやって運ぼうと途方に暮れていたところから始まります。幸い土曜日で家主が家にいたので、「済まぬけど車で迎えに来てくれませんか?」とお願いし、彼の車でシェアハウスまで行って貰いました。すでに僕の部屋にはベッドと机がセットしてあり、後は掛布団を買うだけ…という状態でしたが、買いに行くのも面倒なのでその日からしばらくは寝袋で寝てました。他のルームメイトは床にじかにスプリング・マットを敷いていたり、まるっきりアウトドア仕様のエアマットと寝袋の人もいました。
 で、まずルームメイトのTに、スーパーの場所を聞いて当座必要な米・調味料と必要最低限の肉・野菜を買ってきて夕食を作り、何言ってんだかさっぱりわからないルームメイトたちの会話を聞きながら夕食。肉の堅さを表す英語がhardではなくtoughであることを知ったのも、この初日の夜です。

※追記/契約期間は契約時に定め、その際最初の月の家賃・最終月の家賃・保証金(家賃の1/2〜1ヶ月=セーフティ・デポジットと言われる)を支払うのが慣例。
※追記2/日本では一般的な個人保証人は、米国ではエージェントに保証料を支払って登録・保証してもらうことが一般的であるとは聞きましたが、僕はその存在を知りません。

次回は、スーパーマーケットのことでも書きましょうか。


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