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僕の好きだった大手スーパー・QFCを例にとってシアトルの仮想スーパーマーケットに入ってみましょう。
まず、シーファースト銀行(現:バンク・オブ・アメリカ)のATMが入口近くにデーンと置いてあります。シーファースト銀行に限らず大抵の銀行キャッシュカードはデビット・カード機能があるので現金引き落としは必要ないんですが。宝くじ売り場もあります。宝くじ売り場がコーヒーと簡単な菓子パン売り場を兼ねてる場合もあります。
とにかくアメリカのスーパーは巨大ですから、出入口付近で新聞取って牛乳買って加工肉、ワイン・ビール関係、肉類あたりでカゴの重さと広さに泣くことでしょう。新聞(日曜版)の重さ厚さは驚異的ですし、一商品の単位がデカくて液体モノはひと瓶1ガロン(約3.8リッター)なんてものが多いのです。反面、食品の安さに泣く人もいることでしょう。ワイン・ビール・肉の安さは特筆モノです。たまに、あまりの広さに遭難しちゃう人もいるとかいないとか(笑)。僕は、買い物途中に力尽きてコーヒー売り場でひと息ついてました。
さて、卵の棚に行くと、紙のパッケージがビリビリに破れているのを発見します。誰だっ!と言いたいところですが、シアトルでは卵1個欲しい人が10個パック分解して1個だけ買ってゆきます(ちなみに、ヴェジタリアンや卵アレルギー患者等々向けに牛乳パックみたいなのに入った人工卵液もあります)。これは野菜にも言えることで、たとえば、ジャガイモ1個欲しいのに一袋10個ってのも困るもんですが、シアトルのスーパーではジャガイモ1個でも買えます。カゴにイモ1個ニンジン1個玉ねぎ1個入れてレジに持ってゆくと…レジの台が計りになっていて「ポンドあたりいくらだから、イモ1個で何セント」というのを瞬時に計ってくれます。一人暮らしにはうれしい仕組みです。我が国のスーパーも導入してほしいなぁ。
さぁ、話は戻って、肉売り場から重いカゴ引きずって乳製品売り場に着きました。バターなんか「岩」としか言いようのない巨大なカタマリが鎮座ましましていますし、チーズも厚いの薄いの各種様々。一番笑ったのは、商品名が「信じられない!これはバターじゃないのよ!」という商品名のバター風味のマーガリンがありました。僕は滞在中ずっとこれを愛用してましたが、ルームメイトには「お前、もっと安くて体に良いもんがあるだろうが…」と言われてました。たしかに、高いバターもどき食うくらいなら、本物の安いバター食えばいいんですけど、まぁユーモアと意地ですね。
乳製品の後は、野菜です。前述のように計り売りが基本ですから、袋詰めもパック売りもほとんどありません。すごいのは、ジャガイモや玉ねぎの20ポンド(約9キロ)麻袋入りってのがありました。ルームメイトがジャガイモ9キロ担いで帰ってきた時は笑ったなぁ。いったい何日で食うだろう、と思ってたら1週間前後で食い尽くしてました。そのかわり毎日毎食ジャガイモ。恐るべしアメリカ人。
冷凍食品は豊富です。シアトル初心者の頃、紙の筒に入った果物の絵柄のナニモノかがどうしても気になって買ってきて、とにかくイラストの説明に従って筒を開け、凍ったナニモノかを取り出したところ「あっシャーベットだぁ!」と僕は思ったんですね。で、食べてみたらものすごく甘い。甘いけど冷たくてうまい。そこに通りがかったルームメイトが妙な顔をしてスタスタと行き過ぎながら「×※▲●□※☆!」と言ってるのですが、なんのことやらわからないんで食べ続けてると、大きな1ガロン入れられるプラスティックのピッチャー持ってきて、僕の食ってるナニモノかを取り上げピッチャーに入れ、水をドボドボ注いでスプーンでかき回して、「飲め」と言ったので飲んでみると、あら不思議、適度な甘さで誠に美味しい。それは濃縮冷凍ジュースの素だったのですね。ジュース以外にも、パンケーキやらなにやら三食全部冷凍でまかなえるほど色んなものが凍ってました。
レジに行くと、「プラスティックかペーパーか?」と聞かれます。いずれも買い物袋の種類ですが、プラスティックというのはビニール袋のことで、最初僕は「エッ、プラスティックって何?」と聞いてしまいましたが、慣れてくると「ビニール袋の中に紙袋入れて」という注文をするようになりました。ワインやビールがあると「ID見せろ」と言われるのでパスポートか州のIDを用意しておくといいでしょう。で、レジ係りの人が野菜類を計りで計りつつ他の商品をドンドン「ピッ」とリーダーに読み込ませて信じられないスピードで会計してゆきますが、我が国のスーパーと違うのは、詰め込み人がそれをドンドン袋に詰めてくれることです。お金を払う頃にはキチンと詰め込み完了、さっと店を出ることが出来ました。よかったよかった。
レジ係の人に愛想振りまいて顔見知りになると、レジに並んでると「こっちこっち」って言ってレジ開けてくれたりします。また、上記のようなスーパーの便利な利用法を色々教えてもくれますから、レジに着いたら「ハイッ!」って挨拶のひとつもしてみることです。
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