まず、シアトル到着後、ホテル暮らしでないなら、食料の調達です。米や基本調味料のほか、食材モロモロを揃えなくてはいけません。勢い込んでスーパーにでかけると、あまりの広さにたじろぐものの、落ち着いて歩いて周囲を見回すと基本的には日本と同じ( スーパーマーケットを参照)です。安心しますね。なんだかわからないモノが置いてありますが、これも落ち着いて説明書きを読んでみれば「あぁ、これかぁ」と思います。間違っても僕の様に濃縮冷凍ジュースの素を食べたりしないように。で、食材や調味料でどうにもならないことはありませんし、代用品や輸入モノで対処しましょう。どうしても納得できなかったら日本の家族・友人・知人にすがって送ってもらうことです。
「ないもの」でいえば、美味いラーメン屋がありません。横浜家系・白濁豚骨・あっさり醤油等々いずれもシアトルでは望むべくもありませんから、自分で作るしかありません。そのかわり、フォー(ベトナム汁ビーフン)は絶品といえるお店が二つ三つあります。2〜3週間であなたはラーメンを忘れ、フォーやナシゴレンやホットドッグ・ケィジャンマックチキンをほうばっていることでしょう。
話は変わりますが、自動販売機はありません。ジュースも煙草も店で買わなくてはいけません。もし誰かが設置したら、翌朝までにワルい人がワァーっと持っていっちゃうでしょう。日本は平和な国ですし、力持ちが少ないですから、あの重い機械を持ってゆけないんでしょうが、そこは屈強なアメリカ人は違います。たまに新聞の自動販売機がありますが、機械仕掛けじゃないし、そこに入っているお金はたいしたことはありませんから、ドロボーは見向きもしません。公衆電話はたくさんありますが結構壊れてます。誰もメンテナンスしないからでしょうし、雨の多いシアトルでは湿気で電子部品がショートしちゃうのでしょう。携帯電話はありますが、メールだなんだの細かいサービスは充実してません。「携帯電話なしでは生きられない」と公言する人はシアトルには行っちゃいけません。
シアトルには地下鉄はありませんが、地下バスがダウンタウン中心部を走ってます。アムトラックという大陸縦横断列車はシアトルを通ります。
自動引き落としという便利な仕組みはありません。そのかわり小切手が個人に簡単に発行されますから、それを持参するか送ればいいのです。
住民票はありません。住民登録はライセッシング・オフィス、つまり免許証発行事務所で行います。区役所ないんですね。ソーシャルセキュリティ・ナンバー=社会保障番号はあります。永住権や職業ビザを取得している外国人は取得できます。10年以上(だったかな?)働くと、年金受給資格ができます。
僕の場合は、シアトル滞在中、タイ焼き・大判焼き・美味いラーメン・ギターが。食い物は仕方がないので、代用品やシアトルで入手できる美味しいモノを探すことで気をそらすことができましたが、ギターをもっていかなかったのは痛かった…。もう毎日ギターひきたくて悶絶してましたねぇ。最後の方は、自分で作ろうと思いましたもんね。買うお金なかったしねぇ…。
シアトル滞在中はいい歳して、あれこれ親兄弟にねだったものでした。主に米とCDですね。
米は姉に贈ってもらったことがありましたが、毎月ってわけにもいかないので、「田牧米」という唯一国産米に近い食味を持つカリフォルニア米を買ってました。3ヶ月しないうちに値段の高さに負けて「国宝ローズ」から「錦」になって、最後にまた「田牧米」に戻りました。米ばかりはねぇ…。
国産CDは売ってますが、40ドル近くして買えなかったので、どうしても聴きたいCDを兄に頼んで贈ってもらったことがありました。せっかくアメリカに来たのだから思い切りジャズをはじめとする洋楽を楽しんでましたが、郷愁つのる夜もあるのですよ。たしかMISIAでしたね。
こう書いていて気づいたんですが、シアトルにいると日本のモノを欲しがり、日本にいるとシアトル(アメリカ)のモノを欲しがってる…。基本的には、旅行者として短期間滞在するのと、一定期間暮らすのでは、その便利・不便は大きく違います。ですから、ないものねだりで文句言いつつ、笑って済ますほうが精神衛生上よろしいようですね。
日本のメーカーの「消費者ニーズへの対応」というのは素晴らしいものがあります。かゆい所に手が届くってやつですか。しかしながら、それに慣れてるとシアトルで辛い思いをするかもしれません。日本で豊富な品揃えを誇る品目はまずシアトルでは豊富ではないのです。ですから、出来るだけ早くアメリカナイズされて、手近なスーパーで入手できる商品だけで生活できるように慣れちゃうことでしょう。 |