吹奏楽部鑑賞レポート

神奈川県立金井高校定期演奏会

2005/8/21 県立音楽堂にて

 クィーンズスクエアの吹奏楽部演奏会を途中で離脱して部員さんの書き込みがあった神奈川県立金井高校吹奏楽部定期演奏会を県立音楽堂に聴きに行く。県立音楽堂入口で記帳するおり一人前の女子高生が
「●山▲美 川崎市立橘高校」
と所属を書いていたので
「タリカス 海神奈川吹奏楽部愛好会」
と書いてプログラムを父兄から受けとる。プログラムを客席で読んでいるとパート紹介の写真がよい。川崎市立橘高校吹奏楽部定期演奏会と同校コーチの高田亮さんリサイタルのビラが挟んであり部員もたくさん聴きに来ているというのは金井高校の指揮者が川崎市立橘高校卒業だからか?

 第1部 <シンフォニア・ノビリッシマ>はトランペットのやわらかな旋律で始まり、クラリネットとトランペットのソリと美しいオーボエソロがある。シンフォニア・ノビリッシマとは高貴なるシンフォニアという意味だ。神奈川県立金井高校吹奏楽部は低音がしっかりとしたバンドだ。ゆったりとしたクラリネットソリが流れる。コントラバスのピチカートにのりオーボエ男子のソロがある。<喜びの島>はコンクール横浜地区大会と神奈川県大会に出た曲だ。 ルーブル美術館所蔵のワトーの「 シテール島への船出」という絵 からインスピレーションを得て作曲されたものだそうだ。フルートのうつろげなソロで始まる。ビブラートを効かせたクラリネットのソリと酔いどれた感じのオーボエソロがある。不思議な感じの曲だ。オーボエ男子とフルート女子のソロがある。パーカッションの女子が全身を使ってタンバリンをたたいている姿が印象に残った。<組曲「タンタン」〜太陽の神殿>これは漫画のタンタンの事である。インカ帝国を舞台にタンタンが活躍する話をミュージカルにした音楽だ。カルミラ・ブラーナ風に始まりトロンボーンによる怪しい旋律。クラリネットとフルートによりますます怪しくなってゆき探検に向かうかのようだ。一転してやすらなオーボエとファゴットのからみ、ピアノとユーホニゥムのからみ、ワルツ風の曲調に変わる。イングリッシュホルン男子の美しいソロ。ピアノが入る。ティンパニーにのりフルート女子とクラリネット女子のからみがあり、ファゴットソリがティンパニーにのりシブく響く。最後は雄大に終わった。

 第2部はオレンジの吹奏楽部Tシャツ、黒靴下、水玉のタイトスカート、ビーチサンダルで髪に花を挿して登場。男子はベージュのチノパンをはいている。<踊りあかそう>はボサノバ風で金管のスタンドプレイから始まる。ギロの音にのり淡々と演奏される。シロホン女子のソロ、アルトサックス女子が前に出てソロ、トランペットの女子が前に出てソロ、クラリネット女子とトロンボーン女子とタンバリン女子のアンサンブルがある。手拍子で盛り上がり上向きで演奏。マーチ風に変わりパーカッション女子3人が踊る。上向きで終わった。<ワッキー・ダスト>クラリネットの軽快な音色、トランペット女子が立ちソロを吹く。コントラバスがジャズのリズムで響く。クラリネット女子が前に出てソロ、そしてふたたびトランペット女子が立ちソロを吹き、吹き終えてから客席に向かって手を振る姿がかわいい。

 <パート紹介>以下のような楽しいパート紹介が行われた。
パート名パフォーマンス
フルートアルプス一万尺歌う。恥ずかしそうにやっている様子がかわいい。「見上げてごらん舞台の上を〜」と歌う。
クラリネット女子5人で手をつないで歌う。最後にポーズを決める。
サックスヒロシ風に一人づづ「サックスパートです…」とコメントする。
トランペットアンパンマン替え歌。正露丸のテーマを吹く。
ホルンホルンは新入生入らなかった〜。ホルンのベルを使い「耳がでっかくなっちゃったぁ〜」
トロンボーン3時に会いましょうのテーマをハミング。「ここはメガネ王国…」3人ともメガネなので大ウケ。
バス「音が少ない、譜面真っ白」と愚痴?を言いながら入ってくる。「夜空ノムコウ」をきれいなハーモニーで歌う。「バスガス爆発」と早口言葉を言いながら退場する。
パーカッションタモリの「そうですね」というやりとりをして「じゃあまた来年…」と終わる。

<ディスコ・キッド>ピッコロソロで始まり「ディスコ」とかけ声。フルート・ピッコロ・オーボエのスタンドプレイ。パーカッションは踊りながら演奏している。クラリネットの女子が前に出てソロを吹くのがカッコいい。各パートのスタンドプレイがありオーボエの男子とフルートの女子が前に出てソロを吹いてからむ軽快な演奏だ。<サムシング>はビートルズの曲。トロンボーン3年生女子生徒の前に出てのソロがある。甘く切ないトロンボーンの音色が響く。このソリストは学生指揮者で合間に指揮もする。クラリネットのメロディがよくパーカッションは左右に揺れている。トロンボーンソロとオーボエソロのからみが美しい。演奏後ソリストをインタビュー。
「すっごい緊張しました」
とのこと。この一年はどうだった? このほか今日で3年生は引退するので後輩へのメッセージなど。<エリザベート>フルートソリで始まり低音響かせグロッケンが鳴る。イングリッシュホルン男子のソロがあるワルツ調の曲。ミュートしたトランペットのコミカルな音が印象的で、雄大に終わった。

 第3部は男子は黒のタキシード、女子は白いブラウス、黒ズボン、黒パンプスとプロの管弦楽団のような衣装に身を包んで現れた。部長のあいさつがある。
 <おほなゐ>OB・OGも加わっての演奏。I瓦解 アルトサックスのソロ、フルート・オーボエなどで朝ののどかな風景を表現。忍び寄る災害を低音で現す。トランペットで軽快なメロディを奏で、それをかき消す大音響。大きな揺れが続く。II荒廃、レクイエム トランペットとオーボエ・フルートの悲しげなメロディ。サイレンが鳴り不協和音の大きな音。レクイエムがイングリッシュホルンのソロで静かに奏でられる。オーボエ・イングリッシュホルン・ファゴットのソロが印象的。III復興そして祈り オーボエソロがあり、スネアが建設の鎚音、チューバがエンジン音を表現する。トランペットが明るい旋律を奏でる。フルート・クラリネットのソリとオーボエソロが安らかに流れる深い哲学の入った演奏だ。演奏後指揮者はソリストを立たせた。

 アンコールはマーチを1曲。金管が力強く、トランペット・トロンボーンのスタンドプレイがあった。
 3年生18人を前に立たせピアノの演奏にのり一人づつ名前を呼び花をつけてやる。後輩たちはハミングしており大泣きするフルートの女子生徒もいる。最後は部長の女子生徒につけてやったあと顧問はチャンピオンのように部長の右手を差し上げた。
 手拍子にのり<シンクロBOM−BA−YE>クラリネットのメロディを金管で盛り上げる。昨夜(2005/8/20)でウォーターボーイズが完結した直後だけに非常にタイムリーな選曲だ。終演後ホール出口に行くと3年生たちがアンケート回収がてらお見送りをしていた。

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