[PR]看護師の好条件な求人情報満載:年間30,000人の転職看護師が利用中



静岡・山梨林道走り初め





2003年3月22日


 冬は大好きな林道に行くことができない、私にとっては忍耐の季節である。
 しかしこのところようやく暖かくなってきた。いよいよ春の訪れだ。そろそろ林道も冬眠から覚
める頃、今年最初の林道へ行って来よう。
 「ツーリングマップル」を見て選んだのは、静岡県東部と山梨県付近の林道。この辺なら積雪
もないだろうという読みをしたからである。


 自宅を出たのは、早朝の4時前。土曜のこんな時間に走ってるやつなどいないだろうと思っ
ていたら、まあ国道246号のトラックの多いこと。ダラダラと走るトラックの群れに挟まれて、ベ
ルトコンベアに乗せられたように団体移動。


 最初に向かったのは、沼津市の「愛鷹林道」。沼津インター脇から、山側へと登っていく。時
間は6時過ぎ。
 途中ものすごいラブホテル群を抜けていく。さわやかな朝というのに不健康なシチュエーショ
ンだが、たぶん寝不足のこっちの方が不健康なので、人のことは言えない。休日と言うこともあ
り、どのホテルの入口にも赤ランプが点っており、不景気のこの時代でもこの業界は繁盛して
いるようだ。一人で林道を目指す私は、なぜか不愉快な気分になりながらも、先を急ぐ。


朝だというのにド派手なネオンの、ホテル街を行く
どこも赤ランプ点灯 儲かってますなあ、フン…

 ホテル街を越えると、次に現れるのがゴルフ場群。全くこのルート、健康なのか不健康なの
かわからん。たぶんここへ通うゴルフ族もそう思っていることでしょう。
 で、ゴルフ場を越えて上り詰めたところに、ようやく林道入口が現れた。駿河湾と沼津市街を
眺望できる愛鷹林道である。


愛鷹林道入口 なぜか入口まで不法投棄物だらけ…

 入口付近には、電気製品やら家具やらの不法投棄物が散乱。うーん、なんでこんなことする
かなあ。実はここの林道は何度も走っているが、過去には火をつけられた車や、ぼこぼこにさ
れて横転した軽自動車なんかも捨てられていたことがあった。ここまでいくと不法投棄だけでは
なく、ヤンキーのたまり場になっているのか?
 「当分の間車両通行止」の看板は出ているが、もう数年前からこの状態で、別な看板に書い
てある通行止め期間では、なんと4年前に終わっている。愛鷹山登山道もあるこの林道、地元
の人に聞いても通行は問題ないと言うことだったので、時々走らせてもらっているのである。

 走りはじめた直後から、駿河湾を望むすばらしい展望。ただし天気は今ひとつで、どんより曇
り空と言ったところ。車を止めてしばし風景を眺める。見事だ。で、ふと足下に目をやると、そこ
には不法投棄物が大量に…。こんなことするから、林道が閉鎖になってしまうのだ。なさけな
い、人間のモラルも落ちたものだ。

 
        駿河湾と沼津市街を望む              不法投棄…世の中おかしいです…

 ちょっと気分を害したが、気を取り直して先へと進む。この愛鷹林道、沼津市内にあるので、
市街地も見えるし携帯も常に電波良好、それでいて自然の中にいる雰囲気は結構なもの。途
中車を止めて休んでいたら、下の斜面からガサガサと物音が。なんと沼津なのに鹿の群れが
…。

 
こんな山間部でも沼津市内 人気はないけど、携帯は常にアンテナバリバリ3本立ってる(笑)

 林道最高所にある広場でちょっと休憩。休憩とは言っても、小さなモーグルで遊んだりと、結
局はじっとしていないのだが。


林道脇の広場で休憩 ここにきたときのお約束である

 一休みして、後半に乗り出す。以前は砂利の林道だったが、補修でもしたのか土の割合が
上がっている気がした。私は砂利派でも岩石派でもなく泥土派なので、この方がありがたい。

 
      割と泥も存在する これはいい             出口にある泥のえぐれが一番深い

 やがて出口に到着。最後を飾るように、泥がたまった溝ができていた。
 林道を出て少し走ると、そこは静岡らしい茶畑が広がっている。

 
      林道を抜けると、そこは一面茶畑              早くもタイヤはドロドロ…


 愛鷹林道をあとに、次の林道を目指す。
 途中、富士市の某所に立ち寄り。なぜか地元の私鉄、岳南鉄道の岳南富士岡駅へ。通り道
だったので、ここでちょっと懐かしい電車と対面しておいた。


岳南鉄道に保管されている「5000系電車」
実は私が子供の頃よく乗っていた電車

 赤い電車は、のんびりと休んでいた。
 この電車、以前は私の地元の東急東横線で、緑色に塗られて活躍していたものだ。子供の
頃毎日眺めていたこの電車も、すでに残っているものはほんのわずか。従って、ここを通過す
るときには、時々立ち寄ってみたりするのである。


 富士市を抜け、富士川に沿って北上していくと、山梨県富沢町に入る。次の目的地は、「剣
抜大洞林道」である。
 実はこの林道、昨年春にもアタックしたのだが、途中積雪で走破できなかった思い出があ
る。今年は周囲に雪も少ないし、希望が持てた。しかし入口には無情にも看板が…。



奥山温泉は道路工事の為
臨時休館いたします
2月5日〜3月31日まで

 奥山温泉とは、この林道への道の途中にある場所。ということは、林道入口までも到達でき
ないと言うことか。やけで突入してみたら、ほんの100メートルくらい進んだところで、誘導員の
オヤジに止められた。仕方なく退散。
 しかしここで帰ってしまったら、せっかくの遠征が無駄である。で、逆側からなら通り抜けは無
理でも奥山温泉までの往復はできるのではないか、と考えた。早速逆側の入口に移動。

 
      剣抜大洞林道の北側入口にて           十枚山への案内標識などがいっぱい

 入口には林道標識のほか、十枚山への標識も立っていてにぎやか。ここの林道は十枚山登
山のほか、「月夜の段」という景勝地などへの観光需要もあるため、標識がしっかりしており、
一般車の通行も禁止されていない。従って堂々と入っていく。

 少し行くと見事な流れの堰があり、そこにかかる橋を越えるとダート。最初はフラットな未舗装
路が続く。

 
    剣抜大洞林道の、眺めのいいダート区間        さっきの工事通行止めを知らせる標識

 やがて、先ほど南側の入口で遭遇した通行止についての案内標識が出ていた。それによる
と、やはりこちらからであれば、奥山温泉までの往復は可能らしい。また同じ道を戻ってくるの
が少々面倒だが、そんなことより完走することの方が重要である。迷わず前進。


突如現れる、立派な「剣抜大橋」 周囲には残雪が…

 ダート林道には不似合いな、立派な「剣抜大橋」にさしかかる頃から、雪が目立つようになっ
てきた。なんか嫌な予感が…。
 その直後から、路面にも残雪が現れ始める。スタッドレスなら強気に行ってもいいが、今日つ
けているタイヤは「マッテレ」である。雪には強くないのだ。

 
         路面には徐々に残雪が…                   ついでに落盤も…

 雪を越えると、あとにはテラノのマッテレのタイヤ跡が…。ほかの車のタイヤ跡はほとんどな
い。どうやらここを越えて走る車は、やはりそんなにないらしい。当たり前か。落石もあったりし
て、たぶん今年に入ってから整備されてはいないのだろう。
 やがてさらに雪は深くなり、おまけに路面中央に大きな落石。どうやらここまでである。


深い雪と落石に阻まれ、進行を断念

 雪の上には、テラノのタイヤの跡以外に、なんか人間の半分くらいの足跡がたくさんある…な
んの動物でしょう?ちょっとびびる。
 もっと奥にあるという「月夜の段」というのを見たかったが、やむなく引き返す。2度目のアタッ
クも失敗であった。


先ほど登ってきた道を戻る

 
杉の植林の中を行く、比較的明るい剣抜大洞林道


 何となく天気も悪くなってきた。天気予報を見ると、なんと午後から「雪」。おいおい、もう春じ
ゃなかったのか?
 それでも帰り際にもう一カ所走っておくことにした。

 本栖湖北側の、山梨県上九一色村へ。ここから甲府方面に抜ける国道398号「右左口(うば
ぐち)トンネル」の上に、旧道の峠道が存在する。県道710号「甲府精進湖線」である。名前は
県道でもその実体は林道レベル、かなり険しい道だ。
 右左口トンネル南側に、このルートの分岐がある。気をつけていないと見過ごしそうな、細い
道が分かれている。


国道から分岐する旧道へ

 小さな集落を抜けると、早速ダートへ。ここから先に入る車は、ほぼゼロであろう。

 
  最初はフラットダート しかし県道とは思えない      谷底の集落を眺める なかなかの景色

 最初は広いフラットダートが続く。とはいえ、ここが県道とはとうてい考えられない。
 この甲府精進湖線、今から30数年前に自衛隊が開削訓練を兼ねて建設した道路とか。しか
し直後に国道のトンネルが開通、この道は数年間使用されただけで荒廃していったようだ。従
って今は走る車などまずないのである。
 やがて道は狭く、険しくなった。ガードレールはなく、山側は崩れ、一部は落盤で路面にがれ
きがあふれ、しかも積雪まで現れる。これは奇特な人しか通らないだろう。

 
     山側が崩れ、崖側はガードレールなし      こちらは岩が崩れてがれきの路面、しかも雪まで

 ようやく到達した右左口峠は、展望も利かないただの広場で、何とも素っ気ない場所だった。
傍らには無人の観測所があるが、これも無機質な感じを盛り上げている。


ここが「右左口(うばぐち)峠」
殺風景だが、実は由緒ある場所

 この右左口峠、今でこそただの寂しい広場だが、その昔は甲州・駿府を結ぶ「中道往還」と
呼ばれた道にあった峠で、当時は武田信玄・織田信長・徳川家康という武将が、兵と共に越え
た難所だという。それを解説した案内板だけが、殺風景な峠の景色の中、唯一目立っている。

 これより先は下り坂。しかし北斜面となるはずで、ちょっと嫌な予感がした。確かめてみると、
峠の先には積雪路面が…。特に通行止め標識がないから行けそうな気もしたが、よく見ると道
路脇に打ち捨てられていた。
 さて、どうしたものか。ここから先は冬季通行止め区間と聞いていたこともあり、しばし悩ん
だ。登りならともかく、下り坂の積雪路は、進行不能になったとき戻れなくなるおそれがある。
今日はスタッドレスタイヤを装着していないばかりか、チェーンも積んでいない、しかも単独行。
天気予報では雪が降ると言っていたし、事実先ほどからちらほらと舞い始めている。これらの
条件から判断し、突入は無謀との結論に達した。ちょっと残念だが。

 
   峠の向こう側は、雪もある上に荒れていた        通行止め標識は無惨にもこの有様…

 峠から先ほどの道を戻りはじめると、雪ともやで天気は悪化してきた。ちょっと寂しい雰囲気
の悪路をトコトコ下りていく。

 
もと来た道を戻る 天気は悪くなってきた

 もとの国道に戻り、今度は右左口トンネルで峠の直下を抜ける。険しい山道と大違いで、たっ
た1分半ほどでトンネル通過。人間の力は凄いと思う反面、風情のある眺めまで失ってしまうこ
とに、ちょっと複雑な感じがした。


現在の右左口峠越えはトンネルでパス
しかしここを走る何人が旧道の存在を知っているのだろう

 トンネルを抜けたところで、さっきの旧道が見えた。そこには「冬季通行止」で閉ざされたゲー
トが…。選択は誤っていなかった。やれやれであった。

 今年の林道走り初めは、この辺で終了。しかし今年最初の林道巡りは、なんだか幸先よいと
は言えない、散々たる結果だった気がする…。


トップへ
トップへ
戻る
戻る




[PR]中古車探しは、ガリバー:在庫多数、全車保証つき!