1月2日
(孤独な、2003年)のつぶやき
ベトナムのシクロ(人力車)ドライバーはよく自分の シクロの中で昼寝をしている。
宿無しドライバーには夜そのままシクロが家になる。 ところでバイクタクシーの人々もよくバイクの上で寝る。 バイクと言ってもほとんどが小さなスクーターなので、 寝方には少しコツがいる。
普通にまたがった体勢から後ろにポテリと倒れる。 そして、両足を前のハンドルに乗せる。 あんな窮屈な格好で眠れるのかなと思うが、 結構、熟睡している様子だ。
「バイク昼寝暦20年!」とかいうおやじも居るだろう。 要は慣れということか。



1月6日
(孤独な、妖怪アンテナ)のつぶやき
我が下宿屋のお手伝いはいつも手抜きメシを作る。 しかしたまに家主の婆さんがフル稼働することがあり、 そんなときは多少メシが豪華になる。
しかし、なぜか朝っぱらから必ずドンブリ飯が 山盛り出る。
「こんなに食えん」といつも言うのだがそれでも 飯の分量は減らない。 ハラペコ盛りの10代純情青年ならいざ知らず、 胃痛胸焼け消化不良盛りの30代ヒネ中年オヤジに この分量はかなりきつい。 しかもニンニクがばっちり効いているのでなお困る。 それで、飯を前に「うーん・・・」と悩み考える日々。



1月8日
(孤独な、勘弁してくれ)のつぶやき
ベトナムは暑い国なのでどこでも寝れる。 朝でも昼でも晩でも家の中でも外でも パンツ一丁でも寝れる。
なので昼間にそこかしこで幸せそうに寝ている 人たちの姿を目にする事ができる。 その平和そうな顔を見ていると
「今、腹に冷水掛けたらびっくりするだろうな」と思う。 そしてまた「ここがアフリカのサバンナで、僕がライオンで しかもハラペコのライオンだったらお前はすでに死んでるぞ」 とも思う。
ここは平和なベトナムで僕もライオンではないがとにかく そう思ってしまうのだ。 しかし、若い兄ちゃんが寝ているのを見ると10人に2人 くらいの割合で片手をパンツの中に入れている。 やはり外で寝るときはその大事な部分だけはガードしようという 無意識が働くのだろうか。




1月10日
(孤独な、太ももあせも)のつぶやき
ベトナムの人はペットを飼うのが好きだ。 中でも熱帯魚は場所を取らなくて面倒でないのと、 金持ちっぽいので小金のある家では皆好んで買う。 我が下宿屋にもふてぶてしい顔つきの巨大熱帯魚がいる。
名前は知らないがしゃくれあごで銀色ののっぺりと 長い体をしていて狭い水槽の中をサメのように泳ぐ。 もう少し色が派手でかわいげのある奴にすればいいと 思うが、宿の婆さんはこいつを「かわいいかわいい」と いってめでる。 どういうわけかベトナムの人々はこの獰猛な奴が好きで あちこちの家の水槽でその姿をよく見かける。
餌は生餌を好み、小さな金魚を入れると凄い勢いで 襲い掛かり10匹くらいすぐ飲み込んでしまう。 見た目どうりにハラペコ指数も高いらしい。




1月13日
(孤独な、極悪)のつぶやき
ある日下宿の婆さんに買い物を頼まれた。 「カエルを飼ってきなさい」と婆さんはいう。 よく訊くと婆さん所有の巨大熱帯魚の餌との事。
「そんなもん売ってるのか?」と疑問に思いつつも 金魚屋に行くとちゃんと売っていた。 3センチくらいの小さなカエルが洗面器の中にうじゃうじゃ。 それをビニールの中に一掴み入れてくれる。
もって帰ると婆さんはそのカエルどもをさっそく熱帯魚の 水槽に入れた。 直後、目を覆いたくなるような地獄絵図が水槽の中で始まった。 婆さんは顔をしかめて「ああ、かわいそうに」と言っている。 うーむ。婆さんなんか矛盾してるぞ。



1月15日
(孤独なチャレンジャー純情編)のつぶやき
ホーチミン市のデタム通り近辺はバックパッカーや 外国人が多く集まり独特な雰囲気がある。 昼間から旅行者がカフェでビールなど飲み、通りを眺めたり 本を読んだりしてぼんやりしている。
皆バカンスで来ているので気楽にくつろいでいる。 しかし、こういう旅行者を毎日見ているベトナムの人は 「外国人はなんてなまけものなのだろう」と思うかも。 それで職場のベトナム人同僚にどう思うか訊いてみたら 実に頓珍漢な返事ばかり。
ベトナムに来る旅行者や住んでいる外国人のことを 驚くほど何も知らない。 そういえば僕が日本に住んでいる時にも外人と話を する事なんかなかったよなあと思い当たる。 普通の生活をする人々にとって外国人はやはり 無縁の異邦人でしかないのだろう。



1月16日
(孤独なチャレンジャー乱闘編)のつぶやき
下宿の近所にバスが停まっていた。 よく見ると行き先が「平安神宮」とある。
日本の中古バスをそのままベトナムに持ってきたもの。 日本では部品が無くて修理できないような車も ベトナムの人たちは治して使ってしまう。
「このバスがほんとにここから平安神宮に行ったら 凄いよな」と思う。 SFか童話の世界になってしまう。 トトロのネコバスみたいな正体不明、行き先不明の バスがあったら乗ってみたい。


1月21日
(孤独な、見つめちゃイヤ)のつぶやき
ベトナムの正月は中国式の旧暦正月で「テト」という。 今年のテトは2月1日ということだ。 テトが近づくにつれ街のあちこちで飾り物の売られる姿が 目に付くようになる。
ベトナムの正月は日本と同様でお年玉を子供にあげる。 田舎に帰ったりご馳走を用意したりと何かと出費が多い。 なのでテト前には皆商売熱心になる。
普段ボケ−としているタバコ屋のおばはんなども、 「買え買え買え買え買え」とくどくなる。 それで値段は普段の3割増くらいに高い。 「テトの前だから」 と外国人には良く分からない理屈だが、ベトナムの人は こう言われると皆「そうか」と納得する。
しかしみんなが値上げしたら自分が払う時も高いので 結局同じでは・・・とも思うのだが。



1月23日
(孤独な、うりゃー!)のつぶやき
日本でもベトナムでもバイクに乗っている。 しかし、バイクにはガソリンメーターがついていないので、 よくガス欠で走れなくなることがある。
長野の山中に住んでいた時に峠の真中でガス欠になった時は 「やっちまった」と呆然としたものだ。 人間として学習能力が無いのでベトナムの街中でもよく同じ 事をやる。
しかし、ホーチミン市はそこら中で給油ができるので日本の 時よりは気楽だ。 街の四つ角などでペットボトルに入れたガソリンが売られている。 発泡スチロールの箱などの上にペットボトル入りのガソリンを 置いてある。
前にバイクで止まるとどこからとも無くおばはんが走ってきて 給油をしてくれる。ぐうたら者には実に嬉しいことですなあ。


1月24日
(孤独な、だからなんなんだよ)のつぶやき
昔、日本の牛丼屋チェーン店は男の天下だった。 店内には女性客などほとんど居なくて、
「牛丼屋に入るなんて恥ずかしい。ふふふ。」 と当時の女性方も言っていた。 それが最近は女性客がきて「牛丼特盛、玉つき!」などを 平気でワシワシ食べていると聞く。 ベトナムに牛丼屋は無いがカフェなどはまだまだ男の天下。 先日行った人気カフェでは客の99パーセントが男で、 店内にはタバコの煙がもうもうと立ち込めていた。
さすがに「お前ら半分くらいどっか行けよ」と思った。 もっと女性客が80パーセントくらいなそんな可愛気のある カフェで午後のひと時に読書などをしたいものですなあ。


1月31日
(孤独な、つっぱり相撲)のつぶやき
ベトナムの新年は旧暦を用いる。 なので毎年日が変わる。 今年の正月は2月1日とのこと。
テト前は大晦日の昼まで公園に花市が立つ。 夜にもなると縁日のように人が詰め掛け大変賑やか。 昨日、僕も花市に出かけました。 アイス食って、写真撮って、帽子買って、ぐるぐる移動して、 帰りにスーパーでベトナム焼酎買って部屋に戻りました。
部屋でパソコンいじって焼酎にレモンたらして水割りで 飲んでいたら「うーむ・・・」とこれからの自分の行く末を 考えてしまい、どーんと暗い気持ちになった。 ああ、僕っておやじ。



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