大多摩ノラネコ劇場(副題:太夫の苦節)

皆様、こんにちは。
このへんで、若い衆の世話役をおおせつかっております
ギン子と申します。昔は太夫の呼び声も高かったんでございます。
最近は、若い者の性の乱れには目をおおうものがございますよ……
他でもない、ボケナスのコータローと、一緒に生まれてきたマル子の
ことでございます。

ギン子おばさん、わたしをコータロー兄さんと一緒にするのは
だけはやめて!
わたしにだってプライドってものがあるの。
いくらわたしの尻尾が便所タワシに似てるからってね。

最近なにかと話題をふりまいちゃってるコータローです。
今日も悪友のももぞうおじさんにつれられて、
ギン子おばさんとマル子の4人で散歩に来ました。
だけど、最近、ぼく、憂鬱なんです。
ぼくの中で何だかもやもやするものがあるんですよね。
お腹に虫でもわいたのかなあ?

ああ、お腹の虫が騒ぎ出したのかも知れない。

マル子 「最近のコータロー兄さん、変!」
ギン子 「マル子や、気を付けな!」

後ろから、いきなりガバっといってみました。

マル子 「兄さん、重いわよ! 早くどいてよ!」

因みにこのアングルは、ももぞうおじさんの趣味。
ぼく、しっかり映ってる?

ももぞう 「その調子じゃ、いつまでたっても終わらないな」

あ〜あ。最近の若い者はこれだからねえ……

ももぞうさんも、ももぞうさんですよ。
若い者をけしかけるようなマネをして。

ちょっと、コータロー兄さん、こんな事していいと思ってるの?


注:ちょっと分りにくいが、頭の赤毛の模様がきれいに桃割れに
  なっているのがマル子。

反省してます。ごめんなさい。


注:これも、ちょっと分りにくいが、模様が右目に掛かっているのが、
  コータロー。鬼太郎風あるいは氷川きよし風とも言える。

実はこの話、これだけで終わらなかったんで
ございますよ。

散歩から帰ってきたところに、いきなり、ちょっとロンゲの
サバトラ君が侵入してきたんでございます。

マル子、あのサバトラ君、気に入っちゃった。
ださいコータロー兄さんとは月とすっぽんよ。
塀の上のお姿がりりしいわ!

当然、逆ナンかましちゃうわよ。

サバトラ君は、マル子を誘うために塀の向こうに
降りちゃったみたい。

ももぞう 「おい、コータロー、マル子はサバトラ君
から目が離せないようだね」

おじさん、こんな時って、どうすればいいの? 教えてよ。

(トボトボひき返しながら) ももぞうおじさん、ぼく、なんだか無性に虚しいんだよね。

ももぞう 「男の子なら誰でも通る道さ。気にするなよ」

ギン子 「わたしも何だか淋しいわ……」

ももぞう 「コータローよ。男心に秋の空だ」

ギン子 「女心にも秋の空ですわ」










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